フルトヴェングラーのベルリオーズ「ファウストの劫罰」

ベルリオーズファウストの劫罰」(独語歌唱)
フルトヴェングラー指揮 ルツェルン祝祭管弦楽団&合唱団(1950)
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S:マルガレーテ)
フランス・フローンス(T:ファウスト
ハンス・ホッター(Br:メフィストフェレス
アロイス・ペルネルシュトルファー(Bs:ブランデル)

昔、盛んにフルトヴェングラーを聴いていた頃は、ベルリオーズに全く関心がなかったので、フルトヴェングラーベルリオーズファウストの劫罰」の音源がある事が、まったく記憶から落ちていた。ので、今回慌てて購入。
1950年と言えば、フルトヴェングラーも大分落ち着いた指揮をするようになっており、激しいアッチェレランド等はないが「たった今、音楽が生まれ、生成されていく」感は充分あり、音は悪いがこれは普遍的名演と言えるのではないか。
歌手陣ではハンス・ホッターがちょっと役柄に合っていない気がするが、全体に間然するところがない。

ミュンシュのベルリオーズ「キリストの幼時」

ベルリオーズ「キリストの幼時」
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団(1956 CDには1957とある)
チェーザレ・ヴァレッティ(T)
フローレンス・コプレフ(A)
ジェラール・スゼー(Br)
ジョルジョ・トッツィ(Bs)
ルシアン・オリヴィエ(Br)
ニュー・イングランド音楽院合唱団
ベルリオーズ名演集」という10CDの非常に廉価なBOXセットがあるのだが、ベルリオーズ聴き始めの頃買おうか迷っていた。廉価なのは1950年代の演奏が中心でモノラルを含んでおり、その時欲しかった「ロメオとジュリエット」もモノラルなのでとりあえずやめておいた。
しかし、ここまでベルリオーズをいっぱい聴くようになってくると、このBOXの納められた演奏がけっこう名演である事も知って、廉価でもある事だし買ってしまった。
今は「キリストの幼時」を聴いてきているので、まずは「キリストの幼時」から。
いかにもこの時期のミュンシュらしい、一気呵成の迫力に満ちたロマンティックな演奏で、これはこれで「あり」だと思う。
実は先日、久々に「オペラ名作名演全集」をベルリオーズを確認するために紐解いた。ベルリオーズは「トロイアの人々」(トロイ人)と「ファウストの劫罰」が取り上げられていた。「ファウストの劫罰」はオペラではないが、オペラ形式の上演もある、ということなのだが、欄外扱いでこの「キリストの幼時」も取り上げられていた。こちらはオペラではないしオペラ形式の上演も無いので欄外なのだが、オペラでは無いという理由でこの名曲をこの本から落とすに忍びない、という著者の思いが垣間見られる。そして、名演として第一に先日のクリュイタンス盤、そして次にこのミュンシュ盤が取り上げられていた。このB0Xのおかげでミュンシュ盤も入手できたので非常にラッキーだった。

娘のドラマーあるある?

今朝は部活があるというので娘を学校へ送って行ったのだが、何やら嬉しげである。
ギターケースやベースケースを背負って学校敷地内を歩くと、一発でギタバン部(ギターバンド部=軽音楽部)とわかるのが憧れだったらしい。
また、昨夜は、他のメンバーが弦やエフェクターの話で盛り上がっているのに入っていけなくて寂しかった、という話もしていた。

ドラマー(やキーボーダー)ならではの「あるある」なんだろうか。