「立つカエル」発見

先日のテレビで「芸人が今までで一番面白かった瞬間は誰が見ても面白い説」というのをやっていて「立つカエル」を思い出した。
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20060927/p3
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20060928/p2

久々に探してみたらあった!しかし、画像が悪いせいなのか、思い出は美化されてしまうせいなのか、あの時ほど笑えなかった。

youtu.be

クリュイタンスのビゼー「真珠採り」

ビゼー「真珠採り」(モノラル)
クリュイタンス指揮 パリ・オペラ・コミーク座管弦楽団&合唱団(1954)
レイラ/マルタ・アンジェリーチ
ナディール/アンリ・ルゲイ
ズルガ/ミシェル・ダンス
ヌーラバット/ルイ・ノグェラ

クリュイタンス・コレクションである。
以前にも書いたが、当時のフランスのエキゾチシズムとはいえ、セイロン島を舞台としたこのオペラは是非とも聴いてみたかったが、クリュイタンス・コレクションのおかげで聴くことができた。初演時ベルリオーズが高く評価したという作品。
あらすじは、特に複雑ではないのでウィキペディアでもよくわかる。
音楽的にはやはり「カルメン」の雰囲気で特にインドやセイロンっぽいわけではないが、とにかく美しい。聴き覚えがある曲があると思ったら、アルフレッド・ハウゼのムード音楽「真珠採りのタンゴ」の元曲「耳に残るは君の歌声」が含まれていることをすっかり忘れていた。

 

ファスベンダー パターネの「カルメン」

ビゼーカルメン」(ハイライト)(ドイツ語歌唱)
ジュゼッペ・パターネ指揮 シュターツカペレ・ドレスデン(1972)
ブリギッテ・ファスベンダー(Ms)
ルドヴィク・スピース(T)
ヴォルフガング・アンハイサー(Br)
アンネリーゼ・ローテンベルガー(S)

先日、クーベリックの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」で若き日の声を聴けたファスベンダーであるが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2018/04/06/045005
以前、ブリギッテ・ファスベンダーの珍しい役があると書いた、ドイツ語歌唱の「カルメン」(ハイライト)について
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20111221/1324418161
「入手不可状態」と書いたのだが、今回改めて調べてみたら、"Carmen" "fassbaender" ではヒットしなかったが、指揮者名で "Carmen" "Patane"で検索したらヒットした(ため息)1999年発売だから、上記の時にも入手できたのだった・・・・・
しかし、まあ「シュターツカペレ・ドレスデン」である。東ドイツが当時どんな意向で、ハイライトかつドイツ語歌唱の「カルメン」を発売しようとしたのだろうか、大変気にはなる。ローテンベルガーもいるし、かなり本気度は高いと思うのだが、ならばなぜドイツ語?しかもイタリア人指揮者で?

選曲は

第1幕への前奏曲
ハバネラ
母の便りは
セギディーリャ
ジプシーの歌
闘牛士の歌
うまい話がある
花の歌
何を恐れることがありましょう
第3幕への間奏曲
闘牛士の入場
フィナーレ

さて、ファスベンダーのカルメンは、予想通りと言うか大変に男前である(笑)たぶん、こういうカルメン空前絶後であろう。
他の歌手も間然するところがないが、特筆すべきはパターネの音作りで、鮮烈の一言に尽きる。そういえば、以前絶賛した「蝶々夫人」も1972年だった。
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20120201/1328039953
本当にこの人は、もっと評価されていい。
正直、これはフランス・オペラとしての演奏ではないかもしれない。ファスベンダーはカルメンらしくないかもしれない。しかしオペラ・ファンなら一聴の価値あり!っていうか、なぜ原語で全曲録音しなかったんだろう。
ちなみに、今回買ったCDのジャケットは闘牛場のイラストだが、Brigitte Fassbaender CARMEN で画像検索するとLP時代のカルメンに扮したファスベンダーのジャケットが出てくる。これがなかなかに凄い。また、1970年にサン・フランシスコ・オペラでカルメンを演じたという情報もあった。音源か映像が残っていないのかなあ・・・・