フレドリック・ブラウンSF短編全集 全3巻の話

フレドリック・ブラウンについては何回か書いてきているが、少年時代(1970年代前半)は、レイ・ブラッドベリ筒井康隆(アフリカの爆弾、にぎやかな未来等の時代)と並んで本当に大好きなSF作家であった。
何年か前に、懐かしくなって当時持っていた文庫を入手していたのだが、絶版中なので、だいぶ状態の悪いものもあったが、読めるなら、と我慢していた。
先日、たまたまSF好きの同僚とフレドリック・ブラウンの話になって、そろそろ再販とかされてないかな、と通販サイトを覗いてみたら、なんと昨年から今年にかけて「フレドリック・ブラウンSF短編全集」全3巻なるものが発売されていた!
しかし!1冊約4,000円弱の単行本である!確かにそれぐらいの価値がある作家ではあるのだが、ここはなんとか文庫で出して欲しかったなあ・・・・・・っていうか、創元推理文庫で再発すれば済むことなんだが・・・・・

 

松本城を築いた石川数正の話

昨夜のテレビで松本城を築いた石川数正の話をやった。
以前、石川数正の出奔理由に信康切腹事件が遠因では?というようなことを書いた。

http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20060915/p2

http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/11/10/050352

番組でも出奔理由について取り上げていたが、信康切腹事件までには触れていなかったので、ここはもうちょっと掘り下げて欲しかった。
ちなみに数正の息子康長は関ヶ原の戦いで東軍について石川家は徳川時代も生き残るが、娘が大久保長安に嫁いでいたために大久保長安事件に連座して改易。と、表向きはそうだが、一度徳川家を裏切った石川家を大久保長安にかこつけてつぶした、と見たほうが正しい気がする。

 

 

山岸凉子「妖精王」の個人的な話

山岸凉子「妖精王」も、以前書いた「日出処の天子」と同様、なぜか敬遠してきた作品であった。

http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2020/09/21/075415

たぶん単純にタイトルからその内容を勝手に想像してのことだと思う。
しかし、調べてみると、ギリシャ神話、ケルト神話、北海道の神話や伝説のキャラクターが多数登場、とある。これは読まずにはいられないではないかっ!で、通販でなんと花とゆめコミックス版の全巻セットが廉価で入手できた。
しかし、考えてみると私がケルトにはまったのがここ十数年なので、若い頃に読んでもぴんと来なかったかもしれない。やはり、読むべき時に読むようにできているのであった。

キングオブコント 2020 (と、空気階段 と、ザ・マミィ)

キングオブコント 2020 の結果は順当なところだと思う。個人的以には空気階段のファイナルネタが好きだったが、確かに優勝ネタではない。
今回は準決勝までいったザ・マミィもいつか決勝まで来てほしい。彼らも優勝ネタっぽくないのだが、考えさせられるネタが多く「さかまる」等けっこう印象深かった。

youtu.be

 

「梨とりんご」のハイヒール・リンゴ

梨とりんごの漫才を見る。ここで改めて思うのが、ハイヒール・リンゴの漫才の腕の確かさで、今更この大ベテランの腕の事を言うのも何なのだが、こうやって(たぶん)すべてアドリブでやり倒す木梨憲武に対し、動ずることもなく的確に対応する姿を見て、改めで凄いなあ、と思った次第。

山岸凉子「日出処の天子」の個人的な話

私は昔、日本書紀偽書説に傾倒していた事があった。それも、蘇我氏側が実は当時の大王(おおきみ)で、蘇我入鹿の暗殺は、実は大王側に対するするクーデターであり、それを蘇我氏に置き換える事で正当化を図った、という最右翼の説であった。
なので、山岸凉子の「日出処の天子」は日本書紀に基づいている、と当時は思っていたので、ざっくり読んだ記憶はあるが、けっこう避けていた。
ところが先日、笹生那実の「薔薇はシュラバで生まれる」を読んで、そう言えば山岸凉子もほぼもっているけど、「日出処の天子」もそろそろちゃんと読もうかな、等と思っていたら古本屋で文庫の全巻セットが廉価で出ているのを見つけ、渡りに船と買ってみた。で、解説等でそのルーツが梅原猛と「聖徳太子伝暦」であることを知った。
実は、ちょっと前に学研のブックスエソテリカというムック本シリーズにはまって、いろいろと買っていたのだが、その中に「聖徳太子の本―日出処天子の転生と未来予言」があり、その中に「聖徳太子伝暦」の内容が書かれていたのだ。
つまり、丁度今読むべきだと導かれていた気がする。