クラシック

ペトリ・サカリのシベリウスとカラヤンのシベリウス

以前、ヨルマ・パルマのクレルヴォ交響曲の時に、Naxosレーベルについて「Naxosの理念は、無名でも実力のある演奏家を起用することで廉価で良質の演奏の録音を提供する事である。」という事を書いたが http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2019/09/29/0751…

大阪フィルハーモニー交響楽団の第1回ヨーロッパ演奏旅行についての本

ふと思い出したのだが、20代の頃、朝比奈隆さんの書かれた「楽は堂に満ちて」を所有していたのだが、かの聖フローリアン教会におけるブルックナー第7番の演奏があった大阪フィルハーモニー交響楽団の第1回ヨーロッパ演奏旅行について書かれた本も持ってい…

シベリウスのクレルヴォ的作品群(勝手に命名)

以前にシベリウスの「カレリア序曲」がクレルヴォ交響曲の第1楽章に雰囲気が似ている、と書いたことがあったが http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2019/10/30/045400 先日久々に、ヤルヴィのシベリウス「春の歌」を聴いて、息の長い旋律や哀愁感がやは…

サラステのシベリウス「夜の騎行と日の出」

シベリウス「夜の騎行と日の出」ユッカ=ペッカ・サラステ指揮 フィンランド放送交響楽団(1988) 聴き始めてびっくりした。やたらとテンポが速い。以前「一気呵成のドラマティックな演奏」と書いた http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2019/06/25/045501 …

サラステのシベリウス 交響曲第1番

シベリウス 交響曲第1番ユッカ=ペッカ・サラステ指揮 フィンランド放送交響楽団(1987) シベリウスの交響曲第1番は、交響詩的な側面があるとは巷間で言われている事だし、そういった前提の音作りをする指揮者が多いのも事実である。しかし、サラステは実…

サラステのシベリウス 「フィンランディア」(と、ヴァンスカ新旧盤)

シベリウス 「フィンランディア」ユッカ=ペッカ・サラステ指揮 フィンランド放送交響楽団(1987) サラステの「フィンランディア」には、通俗的でない演奏を期待したのだが、お祭り騒ぎになってしまっていて残念。今回いろいろ聴きなおしたが、やはりヴァン…

サラステのシベリウス 交響曲第4番

シベリウス 交響曲第4番ユッカ=ペッカ・サラステ指揮 フィンランド放送交響楽団(1988)一般に陰鬱と言われる第4番であるが、サラステは柔和かつ精緻な音作りでほとんど陰鬱さを感じさせない演奏で、この第4番が深い美しさに満ちた曲であることを教えてく…

シベリウス 組曲「ベルシャザール王の饗宴」

シベリウス 組曲「ベルシャザール王の饗宴」ユッカ=ペッカ・サラステ指揮 フィンランド放送交響楽団(1989)初めて聴くシベリウスの曲である。最初「ベルシャザール王って誰?」と思ったが、なんとそっち方面(笑)では有名な、旧約聖書のダニエル書に登場す…

サラステのクレルヴォ交響曲の話

前置きが長くなるが、久々にヴァンスカ指揮のシベリウスの劇音楽「テンペスト」を聴いて http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2019/07/11/050444 メゾ・ソプラノのリリ・パーシキヴィが、メゾながら高音が私の好きなソプラノ、ヤノヴィッツを思わせる雰囲…

サラステのシベリウス 交響曲第3番

シベリウス 交響曲第3番ユッカ=ペッカ・サラステ指揮 フィンランド放送交響楽団(1989)細かいニュアンス付けと自然なダイナミズムが同居する驚異的な演奏だが、若干テンポが速くせわしなくなってしまった。ここにきて初めてサラステの「気負った」演奏に出…

ヴァンスカの変化

以前、ヴァンスカのクレルヴォ交響曲の新録音について書いたがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entry/2019/10/07/060046その後、再度ミネソタ管弦楽団とのシベリウス交響曲全集を聴きなおして感じたことを書きそびれていた。オスモ・ヴァンスカは、2003年か…

サラステのシベリウス 交響曲第5番

シベリウス 交響曲第5番ユッカ=ペッカ・サラステ指揮 フィンランド放送交響楽団(1988)全体にゆっくり目のテンポでねっとりとした演奏なのが意外だった。これ以上ねっとりするとシベリウスではなくなる、というギリギリのラインで踏みとどまっており、個人…

サラステのシベリウス 交響曲第6番

シベリウス 交響曲第6番ユッカ=ペッカ・サラステ指揮 フィンランド放送交響楽団(1988)第1楽章のクライマックス以降が天上の音楽のようだ。こんなシベ6の第1楽章は初めて聴いた。この人の盛り上げ方は激しくもないが弱々しくもない。いい意味でふんわり…

シベリウス カレリア序曲

シベリウス カレリア序曲ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団(1997)(全曲盤より)サラステ指揮 フィンランド放送交響楽団(1988) 以前、シベリウスのカレリアについてこんなことを書いたが http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2019/07/02/055832 シベリ…

サラステのシベリウス 交響曲第7番

シベリウス 交響曲第7番ユッカ=ペッカ・サラステ指揮 フィンランド放送交響楽団(1988)サラステのシベリウスBOXである。まずは大好きな交響曲7番から。一聴して、実に新鮮に感じた。楽器のバランスだろうか。いや、特に変わったバランスと言うわけでは…

ユッカ=ペッカ・サラステのシベリウス 交響曲全集&管弦楽曲集

シベリウスのクレルヴォ交響曲の出来がよかったサラステであるが http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2019/09/30/050049 いずれ交響曲や管弦楽を揃えていきたい、と書いた。 http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2019/10/08/060026 サラステとフィンラ…

クレルヴォ三昧のまとめと個人的なシベリウス事情

今回のクレルヴォ三昧に入る前は、ベルグルンド盤(1970)サロネン盤(1992)デイヴィス盤(1996)ヴァンスカ旧盤(2000)を繰り返し聴き、この曲の魅力を徐々に理解しながらも「なんか違うんだよなあ」という思いが頭から離れなかった。入手可能なクレルヴ…

ヤルヴィ親子のシベリウス クレルヴォ交響曲

シベリウス クレルヴォ交響曲ネーメ・ヤルヴィ指揮 エーテボリ交響楽団(1985)ラウルン・イスタヴァト男声合唱団カリタ・マッティラ(S)ヨルマ・ヒュンニネン(Br) 父ヤルヴィの指揮するシベリウスは流麗、かつ緩徐楽章をたっぷりとしたテンポで演奏する…

ヴァンスカの シベリウス クレルヴォ交響曲 新盤 その他

シベリウス クレルヴォ交響曲ヴァンスカ指揮 ミネソタ管弦楽団(2016)ヘルシンキ大学男声合唱団リッリ・パーシキヴィ(Ms)トンミ・ハカラ(Br) ヴァンスカのクレルヴォ交響曲の新盤は、シベリウス交響曲全集の新盤と同様ライブ録音である。ヴァンスカのシ…

ロバート・スパーノのシベリウス クレルヴォ交響曲

シベリウス クレルヴォ交響曲ロバート・スパーノ指揮 アトランタ交響楽団 合唱団(2006)シャルロッテ・ヘレカント(Ms)ネイサン・ガン(Br)クレルヴォ三昧シリーズである。ロバート・スパーノはアメリカの指揮者だが、シベリウスもレパートリーとしている…

アリ・ラシライネンのシベリウス クレルヴォ交響曲

シベリウス クレルヴォ交響曲アリ・ラシライネン指揮 ラインラント=プファルツ国立フィルハーモニー管弦楽団(2005)KYL男声合唱団 サトゥ・ヴィハヴァイネン(Ms)ユハ・ウーシタロ(Br)クレルヴォ三昧シリーズである。ヤルヴィ親子とヴァンスカ新盤は一番…

ユッカ=ペッカ・サラステのシベリウス クレルヴォ交響曲

シベリウス クレルヴォ交響曲ユッカ=ペッカ・サラステ指揮 フィンランド放送交響楽団(1996)ポリテク合唱団モニカ・グロープ(Ms)ヨルマ・ヒュンニネン(Br)クレルヴォ三昧シリーズである。ヨルマ・パヌラの教え子であり、ヴァンスカ、サロネンの同級生…

ヨルマ・パヌラのシベリウス クレルヴォ交響曲

シベリウス クレルヴォ交響曲ヨルマ・パヌラ指揮 トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団(1996)ラウルン・イスタヴァト男声合唱団ヨハンナ・ルサネン(S)エサ・ルートゥネン(Br) クレルヴォ三昧シリーズである。 http://hakuasin.hatenablog.com/entry/201…

クレルヴォ三昧の始まり

あいかわらず、シベリウスのクレルヴォ交響曲のヘビロテが続いている。今、手元にある4種の録音について、ざっと語ると素朴な迫力のベルグルンド盤精緻、清澄のヴァンスカ盤若干通俗的ながら、面白い演奏のサロネン盤楽器間のバランスが新鮮なデイヴィス盤と…

シベリウス クレルヴォ交響曲 第2楽章とブルックナー

クレルヴォ交響曲の第2楽章は、通常の交響曲でいうところの緩徐楽章にあたるのだが、時折ブルックナーを感じさせる部分がある。若き日のシベリウスがウィーンへ音楽留学した際、ブルックナーの交響曲第3番の演奏に触れ、感銘を受けた、という逸話がある。…

デイヴィスのクレルヴォ交響曲 第1楽章

クレルヴォ交響曲 第1楽章デイヴィス指揮 ロンドン交響楽団(1996)すっかりクレルヴォ交響曲がヘビロテになっている。特に第1楽章。以前、マイスタージンガーの前奏曲にはまった感じに似ている。そもそも、シベリウスはワーグナーの影響を受け、オペラ作…

サロネンのシベリウス クレルヴォ交響曲第1楽章

シベリウス クレルヴォ交響曲エサ=ペッカ・サロネン指揮 ロスアンジェルス・フィルハーモニック(1992) エサ=ペッカ・サロネンのシベリウスは交響曲第5番やら管弦楽集やらレンミンカイネン組曲やらを実は聴いていたのだが、私が否定してきた「効果を狙った…

マリ・サムエルセン ヨハン・ヨハンソン「あなたの人生の物語」等々とりとめのない話

きっかけは新聞で見た、マリ・サムエルセンのドイツ・グラモフォンへのデビュー・アルバムについての話題だった。ノルウェーの新進気鋭のヴァイオリニスト、マリ・サムエルセンについてはこの時に知ったのだが、収録曲にバッハに混じってブライアン・イーノ…

シベリウス「カレリア」組曲 オリジナル版

シベリウス「カレリア」組曲 オリジナル版ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団(1997)「ペレアスとメリザンド」オリジナル版のカップリングの「カレリア」組曲がオリジナル版と銘打たれていた。組曲版のオリジナルってあったの?と思ったら、先日聴いた劇音楽…

シベリウス「クリスチャン2世」オリジナル版

シベリウス「クリスチャン2世」オリジナル版ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団(1993)先日の「ペレアスとメリザンド」オリジナル版のカップリングである。この曲も15CDにはネーメ・ヤルヴィ指揮のものが収録されていたが、「ペレアスとメリザンド」と同…