プログレ

「マクベス」(1972)サード・イアー・バンド

サード・イアー・バンドの4thアルバムは、映画「マクベス」のサントラである。このバンドを知りめの頃は、こんな特殊なバンドがサントラをやるのだから、さぞかしレアな映画なんだろうな、と思っていたら、なんとロマン・ポランスキーであった!それも、かの…

「アベラールとエロイーズ」(1970)サード・イアー・バンド

サード・イアー・バンドの3rdアルバムをネットでお安いユーズドを注文して、届いてみたらレンタル落ちながらも日本盤であった!しかも解説付きで非常に助かった。実在する12世紀のキリスト教の神学者と修道女との純愛悲恋をテーマとした、ドイツのアニメーシ…

「錬金術」サード・イアー・バンド(1969)

という訳で https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2024/01/17/055833 サード・イアー・バンドの1stである。2ndは、四大元素をテーマにした、長尺の4曲のみで構成されていたが、こちらは、長尺もあるが短い曲もある。このバンドは、メディテーション的要素…

「天と地、火と水」サード・イアー・バンド(1970)

サード・イアー・バンドは、どこかで名前を聴いた覚えがあるという程度だったのだが、昔からなんとなく気になっていた。通販サイトで 1st 2nd 4th のセットがえらく安かったので注文したら、届いたら 2nd のみであった。偶然ジャケットが同じなための混同で…

"Judi Kuhl"と"Gillian Glover"

ロジャー・グローバーの「バタフライ・ボール」については、何回か書いた。 https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20040902/p1 https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20060419/p1 実は、大昔に、「バタフライ・ボール」のライブ映像の海賊盤VHSを買っ…

聞こえないふりをした

なんとバンド名である。ある方がツィッターで触れられていた。それも青森のインスト・バンドである。ヒーリング系なのかな?めちゃめちゃいいではないか! youtu.be youtu.be

Wigwam(ウィグワム) "Nuclear Nightclub"「夜の原子核倶楽部」(1975)

以前、入手困難と書いたが https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20061220/p2 久々に調べたら、日本盤は相変わらず高値がついているが、輸入盤がけっこうお安かったのでやっと購入。当時は、若かったのでゴリゴリのプログレでないと軟弱だ!と思ってあまり…

サンディ・デニーの話

久々にサンディ・デニーの"Sandy"を聴いていたのだが https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20071020/p1 ボーナス・トラックがたっぷり5曲入っているのだが、その1曲目と2曲目の伴奏のメロディに共通点があり、さらに2曲目が7分37秒の長尺でSEも…

クラトゥがなぜビートルズの覆面バンドという噂がたったか

カーペンターズの"Passage"を久々に聴いていて https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20071121/p1 クラトゥの事を海外ウィキペディアで改めて調べたのだが (クラトゥついてはこちら) https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20050606/p2 ビートルズの覆…

ジョー・ザヴィヌルの"Orient Express"と"Stories of the Danube"

以前、ジョー・ザヴィヌルの"My People"(1996)について書いたのだが https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2022/01/27/065137 歌もの中心のこのアルバムの中で、唯一リズミカルなインスト志向の8分弱の曲があって、それが"Orient Express"で、実はこの曲…

キング・クリムゾン 21st Century Schizoid Man のライブ映像

こんなものが残っていたとは! でも、演奏が見たいからもっと引きで撮ってほしかった。 youtu.be

アリス・コルトレーンの話

アリス・コルトレーンは"Ptah, the El Daoud"(1970)"World Galaxy"(1972)"Illuminations"(1974)(カルロス・サンタナと共作)を持っているのだが、"World Galaxy"は「ギャラクシー3部作」に含まれるという事を最近知った。前作の"Universal Conscious…

ロータスの伝説 完全版(1973 2017)サンタナ

以前感想を書いた、サンタナの「ロータスの伝説」であるが https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20050927/p1 完全版なるものが出ていた事を知ったのは最近であった。実は「ロータスの伝説」は、聴いていて明らかに編集点がわかる場所があり、聴き返すたび…

「移民の歌」はインド音楽?

久々に、いわゆるフュージョン期のサンタナを聴いていたら、インド音楽風の曲があり、リフが(わかりやすくAmをキーとすると)ミ、ミ(オクターブ上)レ# で、そう言えば、ルネッサンスの「ラジャ・カーン」(「プロローグ」に収録)もこんな感じだった、イ…

ああ、勘違い ピンク・フロイドの「エコーズ」と「オペラ座の怪人」

私は、アナログ時代はピンク・フロイドは「原子心母」「狂気」「炎」「アニマルズ」しか聴いておらず「おせっかい」や「ウォール」は比較的最近(といっても20年ぐらい前かな)に初めて聴いた。そして、その時に「おせっかい」のB面を締める大曲「エコーズ…

ドルフィン・ブラザーズ「キャッチ・ザ・フォール」(1987)に、P.P.アーノルドが!

久々にドルフィン・ブラザーズの「キャッチ・ザ・フォール」を聴いたのだが hakuasin.hatenablog.com 以前は気が付かなかったが、何曲かのバック・ボーカルにP.P.アーノルド名前を見つけた!(P.P.アーノルドについてはこちら) hakuasin.hatenablog.com hak…

プログレッシヴ・ロック界のベーシスト・ベスト20 のニック・ポッター

プログレッシヴ・ロック界のベーシスト・ベスト20 というネット記事があって、なんとなく見ていたら、20位にヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターのニック・ポッターが入っていていて、嬉しい驚きだった。特に"Vital"を評価していて、このアルバムが忘れら…

ルネッサンスの「母なるロシア」

以前からルネッサンスは聴きなおしをしたいと思っていたが、アニー・ハズラム「不思議の国のアニー」がいいきっかけになった。そこで思い出したのが「運命のカード」(1974)に収録されている「母なるロシア」で、あまたあるルネッサンスの名曲のひとつなの…

アニー・ハズラム「不思議の国のアニー」(1977)

アニー・ハズラムのソロ・アルバムについては何回か書いているが https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/08/30/050144 https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/09/01/045306 なぜか1stソロである「不思議の国のアニー」については食指が動かなか…

King Crimson Cat Food Top Of The Pops

もう20年以上前の東京在住時に、近所にロックの海賊版ビデオを置いている店があって、けっこう買ったのだが、その中にキング・クリムゾンのものがあった。映像はいわゆる「太陽と戦慄」期のものなのだが、ジャケット写真がちょっと変わったものだった。真ん…

ジェフ・ベックとクラフトワーク

先日亡くなったジェフ・ベックであるが、昔からジェフ・ベック・グループとか、ベック・ボガート&アピスとか、欲しい欲しいと思いながらも、ついつい後回しになっていて、手元にあるのはヤードバーズ時代のアルバムと「ライヴ・ワイアー」(Jeff Beck With …

ジェネシス ライヴ・イン・ロンドン 1976

ジェネシスには"Seconds Out" (眩惑のスーパー・ライブ)というピーター・ガブリエル脱退後のライブ盤があって、チェスター・トンプソンがサポート・ドラマーとして叩いているのだが「ザ・シネマ・ショウ」1曲のみ、我が最愛のドラマー、ビル・ブルーフォー…

Pomme "Les failles"(2019)

1st は、オーソドックス感が強いと書いたが、こちらはいい意味で聴衆をそっけなく突き放すような、彼女の独自性が確立している。例えば、起承転結の「承」で終わってしまい、聴き手がぽつんと取り残されるような曲が何曲かあるが、それが全く不快ではなく、…

オーネット・コールマン「フリー・ジャズ」(1961)

ブログでは採り上げでいなかったが、以前、ジョン・コルトレーンにはまった時、フリー・ジャズの先輩格として、オーネット・コールマンも何枚か購入していた。それがこの「フリー・ジャズ」と、いわゆるゴールデン・サークル・ライブ2枚であった。久々に聴…

ケイト・ブッシュ「センシュアル・ワールド」(1989)

先日。注文したと書いたケイト・ブッシュであるが https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2022/09/22/060148 「元ジャパンのミック・カーンや、ブルガリアン・ヴォイスのグループ、トリオ・ブルガルカが参加している」という「センシュアル・ワールド」の感…

ケイト・ブッシュの話

ケイト・ブッシュの「嵐が丘」(1977)は、リアルタイムでやはり衝撃的だった。そして、ピーター・ガブリエルのIII(1980)や"So"(1986)に参加しているのは勿論知っていたし、二人で抱き合っているだけの「ドント・ギヴ・アップ」のMVも持っている。CD…

「パッヘルベルのカノン」とでアフロディテス・チャイルド(ヴァンゲリス)の「雨と涙」

たまたま知ったのだが、かのバロック音楽の名曲「パッヘルベルのカノン」をヴァンゲリスが在籍していたアフロディテス・チャイルドが1968年にポップス化してシングル発売していたとは! こちらがアフロディテス・チャイルド「雨と涙」 youtu.be こちらが「パ…

元キング・クリムゾンのジェイミー・ミューアのその後

キング・クリムゾンのジェイミー・ミューアについては何回か書いているし、クリムゾン参加前に参加したデレク・ベイリーのアルバムも買ったりしていたが https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20060123/p1 後に復帰するものの、クリムゾンをやめた直後は仏…

ジミ・ヘンドリックスの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 」(と「リトル・ウィング」)

以前「ヘンドリックス・イン・ザ・ウェスト」について書いたことがある。 https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20061012/p1 そこで、廃盤の理由が「寄せ集めの元音源が、それぞれフルで発売されてしまったから」と書いたのだが、それはそれで問題があった…

ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス"1983... (A Merman I Should Turn to Be)"

先日の「アレサ・フランクリン「明日に架ける橋」聴き比べ」の記事で 「実は、他に聴き込みたいアーティストが出来て」 と書いたのだが、それはジミ・ヘンドリックスの事で、なぜ聴き込みたくなったか、という話は別の機会に。 で、どれも凄いのだが、ザ・ジ…