マンガ

大島やすいち「おやこ刑事」と池上遼一

大島やすいち「おやこ刑事」と池上遼一「おやこ刑事」には「特別武装警察」という特別長編的作品があるが、この作品だけ絵柄が違う。見覚えがあると思ったら、当時の池上遼一の絵柄である。池上遼一は大島やすいちの10歳年上だから、まさかアシスタントと…

池波正太郎「剣客商売」シリーズについて

池波正太郎「剣客商売」シリーズについて「剣客商売」は、作者の死去により、最後の長編「浮沈」にて未完のまま幕を閉じる。しかし、解説にもあるが、作者はこの作品が最後になる事を感じていたのでは、という事が作品の内容のそこかしこで伺える。なので、…

「おやこ刑事」と、浅野ゆう子「サマーチャンピオン」

「おやこ刑事」と、浅野ゆう子「サマーチャンピオン」 「おやこ刑事」は、いろいろと当時のはやりが出てきて懐かしい。サミー・デイヴィスJr.そっくりのキャラが出てきたりする。そんなん中、登場人物の若い女性が「いっきにちゃんぴよん」という鼻歌を歌っ…

池波正太郎「剣客商売」の手裏剣お秀

池波正太郎「剣客商売」の手裏剣お秀「剣客商売」には、三冬の他に手裏剣を得意とする女剣士杉原秀が登場する。このシリーズを読むきっかけとなったコンビニ本の漫画版「剣客商売」で最初に買ったものに杉原秀初登場の「手裏剣お秀」が収録されていた。その…

大島やすいち「おやこ刑事」の話 その2

大島やすいち「おやこ刑事」の話 その2なかなか覚えているシーンが無いと書いた「おやこ刑事」であるがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entry/2015/01/19/0458571979年にドラマ化された際の回をちょっと覚えていた。冒頭で、自分たちをどの俳優が演じるかを…

大島やすいち「おやこ刑事」の話

大島やすいち「おやこ刑事」の話KCスペシャル版で全12巻を購入した「おやこ刑事」であるがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entry/2014/12/25/044829リアルタイムで読んでいたはずだが、最初の方は絵柄が安定せず、内容も手探りなのか「こんな話だったけ…

池波正太郎「剣客商売:罪ほろぼし」

池波正太郎「剣客商売:罪ほろぼし」解説にもあるが、剣客商売シリーズは後半になるに従って、人間の暗部をえぐる作品が増え、深みはあるが、陰鬱な印象はぬぐえない。そんな中、十二巻に収録されている「罪ほろぼし」は、久々にほっとするさわやかな作品で…

「剣客商売」の「春の嵐」小説と漫画

「剣客商売」の「春の嵐」小説と漫画「剣客商売」の初の長編「春の嵐」であるが、最初は大島やすいちの漫画版で読んだ。短編二つを同時進行させたような内容で、せいぜい中編止まりで、長編にするまでの内容かな?と、との時は思った。しかし池波正太郎の原…

大島やすいち「おやこ刑事」

大島やすいち「おやこ刑事」「剣客商売」を漫画化している大島やすいちであるが、代表作となると「バツ&テリー」を挙げる人が多いと思うが、個人的にはリアルタイムで読んでいた「おやこ刑事」が懐かしい。で、調べたら豪華版の全巻セットがユーズドでえらい…

「剣客商売」小説と漫画

「剣客商売」小説と漫画毎度の事ながら「剣客商売」を読んでいる。池波正太郎の小説は順番に読んでいるのだが、大島やすいちの漫画版は、入手順序がばらばらだったので、作品によっては小説版が先だったり、漫画版が先だったりする。気に入った作品は、小説…

「剣客商売」の三冬

「剣客商売」の三冬三冬目当てで「剣客商売」を読んでいるのだが・・・・これは、昭和の男目線で書かれた時代小説である。それはわかっているのだが。男には目もくれぬ、剣一筋の女剣士三冬が、徐々に恋愛や性(意識として)に目覚めていくさまが、現在のフ…

「剣客商売」とそのドラマについて

池波正太郎「女武芸者」(剣客商売)池波正太郎の「剣客商売」を読み始めているが、その第1作の短編「女武芸者」ですっかりもっていかれてしまった。シリーズの全貌が見渡せるような要素をすべて詰め込み、かつどんどん次を読みたいと思わせる、シリーズ第…

「剣客商売」について

「剣客商売」についていわゆる時代小説は、伝奇的要素があるものかミステリー要素のあるもの以外、ほとんど読んでこなかった(山本周五郎という例外はあるが)なので、池波正太郎という作家にも全く興味がなかった。たまたま、最近コンビニ本で大島やすいち…

「東京都北区赤羽」実写化!

「東京都北区赤羽」実写化!以前触れた漫画「東京都北区赤羽」がhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2009/06/20実写化されるそうだ!しかしテレビ東京・・・・こっちでも放送してくれ!

「死神くん」の「心美人の巻」

「死神くん」の「心美人の巻」最近ドラマでやっているが、我々世代には懐かしい漫画である、コミックスで買ったことはないが、連載していた雑誌は結構見ていた。なので、最近ドラマ化きっかけで出た総集編的コンビニ本を買ったのだ、ドラマ版の第1回の原作…

清原なつの2題

ワンダフルライフ 清原なつの清原なつのについては、何回か書いているっが、最近また、手元に無いものや未読だったものをユーズド等で集め始めた。故郷の星の太陽に寿命が来たために脱出してきた宇宙人が、地球に移住させてもらったお礼に、その超能力でスー…

ドイル傑作集 2 3 と漫画で得た知識

コナン・ドイル「ドイル傑作集 2 海洋奇談編 」「ドイル傑作集 3 恐怖編」いちいち作品は挙げないが、さすがにドイルだけあって、面白く読み応えのある作品揃いである。前述のとおり、新潮社文庫だが、数年前に創元推理文庫が別編集のドイル傑作集を全5巻が…

森田崇「怪盗ルパン伝 アバンチュリエ」

森田崇「怪盗ルパン伝 アバンチュリエ」先日の「アバンチュリエ」の続編で、http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2014/01/14繰り返しになるが第1巻が「ルパンの冒険(戯曲版:アルセーヌ・ルパン)第2巻が「ルパン対ホームズ」より「ユダヤのランプ」で…

森田崇「アバンチュリエ」

森田崇「アバンチュリエ」タイトルからはわかりづらいが、ルパンの漫画化である。2011年~2013年分が全5巻で講談社から、続編が小学館から2巻まで刊行中(こちらはまだ未読)講談社分が(邦訳によっていろいろタイトルがついているが)第1短編集「怪盗紳…

「暗殺教室」松井優征

「暗殺教室」松井優征コンビニ等で背表紙を見て「暗殺教室?」と思って、手に取って予想外のキャラにびっくりして、買いはしなかったが気になってはいた。案の定、娘が全巻買ったので読んでみたら面白い。有名な話だが、少年ジャンプは「雑誌キーワードは「…

クロコーチ

クロコーチ奥さんが録画して見ている横で、見るとは無しに見ていたのだが、単にやくざまがい刑事の話と思いきや、むちゅくちゃ奥が深そうで興味を持った。何かに雰囲気が似ているな、と思って調べてみたら、案の定原作の漫画のそのまた原作がリチャード・ウ…

尾美としのりと「火の鳥」実写版

尾美としのりと「火の鳥」実写版奥さんと「尾美としのりってすごい役者だよね」という話から、奥さんは「時をかける少女」で初めて見てびっくりした、という話、私は「火の鳥」実写版で子役で出ていた話をした。かの市川崑監督、配役も超豪華だったが記憶が…

松本零士の「ニーベルングの指環」

松本零士の「ニーベルングの指環」以前触れたがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/06/05どうしても読む気になれなかったが、長いお盆休みということでやっと読んでみる。「ラインの黄金」で「ニーベルングの指環」は実は太古の宇宙に起きた出来事…

「いなかっぺ大将」の思い出(から、いろいろな話)

「いなかっぺ大将」の思い出(から、いろいろな話)いなかっぺ大将(川崎のぼる)は1968年から小学館の学習雑誌で連載が始まった。ということは当時私は小学4年生でリアルタイムで読んでいた記憶がある。導入部は「巨人の星」のようなスポ根もののような感…

「夕ばえ作戦」

「夕ばえ作戦」光瀬龍(連載:1964)「夕ばえ作戦」原作:光瀬龍 脚色:押井守 漫画:大野ツトム(2011)光瀬龍のジュブナイルSFは多い。たぶん「タイムトラベラー」(時をかける少女:筒井康隆)から始まるNHK少年ドラマシリーズでやっていたからであ…

原田久仁信のプロレス・ノンフィクション劇画

別冊宝島 プロレス「地獄変」(2009) 劇画 プロレス夢十夜(2012)原田久仁信 先日の「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」きっかけでhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/06/27原田久仁信を通販で検索して見つけた。各関係者からの取材を元…

当ブログの異常なアクセス数2

先日、当ブログの異常なアクセス数について書いたがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/05/14再びその現象が起きた。今回は「はじめの一歩」のブライアン・ホークのモデルとされるナジーム・ハメドと彼を初めて破ったマルコ・アントニオ・バレラの…

「野田ともうします。」きっかけだ!

「野田ともうします。」きっかけだ!当地には遅れて入る「メレンゲの気持ち」(を録画していたもの)を見ていたら、柄本佑がゲストだったのだが、そもそも弟の柄本時生が安藤サクラと共演していて、そのつながりで、みたいな話をしていた。と、いう事は、も…

「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」「KIMURA」

「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」増田俊也「KIMURA」原田久仁信(原作:増田俊也)ラーメン屋で待ち時間に見るともなしに普段は読んだことも無い週刊誌を開くと、かの「プロレススーパースター列伝(原作:梶原一騎)」「男の星座(原作:梶原一…

松本零士の「ニーベルングの指環」

松本零士の「ニーベルングの指環」松本零士のSF版「ニーベルングの指環」については以前ちらっと触れたことがあったがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2010/11/13特に「読みたい!」というものではなかった。しかし、古本屋で大判の豪華本が、売れ…