歴史

星野之宣「宗像教授シリーズ」

星野之宣「宗像教授シリーズ」先日ちらっと書いたのだがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entry/2014/08/04/045312久々に「宗像教授シリーズ」を読み返した。思えば最終巻が出たのがかの3.11の大地震の直前であった。http://hakuasin.hatenablog.com/entr…

帚木蓬生「聖灰の暗号」

帚木蓬生「聖灰の暗号」先日「カタリ派」についてちらっと書いたがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2014/07/11ちょっと興味をもったのでいろいろと調べていたらこの本にいきあたった。カタリ派の古文書にまつわるミステリーである。カタリ派に対する…

八戸にある柳原白蓮の歌碑

八戸にある柳原白蓮の歌碑今朝の地方紙をみてびっくりした。「赤毛のアン」の翻訳でも知られる村岡花子をモデルとしたNHK朝ドラ「花子とアン」に登場する、花子の腹心の友の蓮さま(仲間由紀恵)のモデルとなった柳原白蓮が、なんと1950年に当地八戸の蕪…

北森鴻 浅野里沙子「邪馬台 蓮丈那智フィールドファイル」

北森鴻 浅野里沙子「邪馬台 蓮丈那智フィールドファイル」先日書店で見つけてびっくりして買ってしまった。北森鴻が早世したのは2010年で、こんな事を書いた。http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2010/01/27その連載中だったのが「蓮丈那智フィールドフ…

北村薫「ベッキーさん」シリーズ

北村薫「街の灯」(2003)北村薫の「ベッキーさん」シリーズ第1作である。何も知らない頃はシリーズ名からユーモア・ミステリーかしら等と思っていたが、全く違った。昭和初期、士族のお抱え運転手(当時としては珍しい若き女性)がベッキーさんなのだが、…

横浜町 源氏ヶ浦

横浜町 源氏ヶ浦先日の地方紙に横浜町の源氏ヶ浦の紹介記事があった。前九年の役で安倍貞任は厨川柵で死ぬのだが、伝説ではどこまでも北へ逃げることになっている。http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/05/26そこまでは把握していたのだが、貞任を…

邦光史郎「幻の銅鐸」「幻の貴人古墳 」

邦光史郎「幻の銅鐸」(1984)それまでは1年に1、2作のペースだった「幻シリーズ」も一息ついたのか、前作から6年あいている。そういえば、銅鐸というものを初めて知った時、それが日本史の中にまったく記載されていない謎の存在だと知ってびっくりした…

邦光史郎「幻の法隆寺」「幻の恋歌」「幻の古代文字」

邦光史郎「幻の法隆寺」(1977)歴史は勝者が作る。ゆえに敗者について書かれた歴史的記述は、眉に唾をつけて読まなければならない。聖徳太子の時代は、蘇我氏、そして聖徳太子自身についても、この作品で指摘されている通り歴史的記述には矛盾が多い。(物…

邦光史郎「幻の騎馬王朝」「幻の日本原人」

邦光史郎「幻の騎馬王朝」(1976)次々の変死をとげる「語り部」達、という展開に魅かれて読み進めても、いったいどういう落としどころがあるのかわからなくなってきたのだが、終わってみればすべての伏線が見事に統合されていて、これはかなり読み応えのあ…

邦光史郎「幻の近江京」「幻の高松塚」

邦光史郎「幻の近江京」(1974)幻シリーズ第2作である。前作では傲岸不遜の女嫌いの中年探偵神原東洋が、親子ほども違う年頃の女性に恋をしたせいか若干性格が丸くなっているのが微笑ましい。天智天皇の近江京の場所が特定されていないということを、寡聞…

邦光史郎の「幻シリーズ」「幻の出雲神話殺人事件」

邦光史郎の「幻シリーズ」古本屋でたまたま見つけたのだが、いわゆる歴史ミステリーシリーズで、寡聞ながら知らなかった。さまざまなジャンルを書いている作家だが「幻シリーズ」はほぼ1970年代の作品なので、ちょうど私が歴史ミステリー等を読みだした頃と…

八戸市の「蝦夷館」

八戸市の「蝦夷館」当地には南部山公園というのがあり、アイスアリーナやプール等の施設や、ジョギング・コース等のある、なかなかに自然豊かな場所であるが、たまたま、そこの地名が「蝦夷館」であることを知った。東北や北海道には多くの「蝦夷館」の地名…

新春ワイド時代劇「影武者徳川家康」

新春ワイド時代劇「影武者徳川家康」1998年に一度ドラマ化された隆慶一郎氏の「影武者徳川家康」http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20051015/p2が、テレビ東京恒例の正月時代劇で再度ドラマ化されることは知っていたが、いかんせんこちらでは入らないの…

リアル「時の娘」

リアル「時の娘」以前、ジョセフィン・テイの「時の娘」について書いたことがあったがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2011/01/24昨日のテレビで、なんとそのリチャード3世の骨が発掘された、という話題をやっていた。2012年の事らしい。これがきっ…

続・言語と民族と古代

続・言語と民族と古代 大分前にこんな事を書いたがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2006/10/03SOV SVO の他に、VSO や VOS,OVS,OSV まであるとは知らなかった(汗)しかし、なぜ分かれたんだろう。不思議だ。今回びっくりしたのが、シュメール語が日…

八戸ヴァレーシリーズ  八戸 根城址

八戸ヴァレーシリーズhttp://blogs.yahoo.co.jp/hakuasin/33078676.html 八戸 根城址 http://blogs.yahoo.co.jp/hakuasin/33078679.html

八戸の義経伝説 大茂館  結果的に 八戸 高い所めぐり

八戸の義経伝説http://blogs.yahoo.co.jp/hakuasin/33070700.html大茂館 http://blogs.yahoo.co.jp/hakuasin/33070711.html結果的に 八戸 高い所めぐり http://blogs.yahoo.co.jp/hakuasin/33070719.html

剣吉城

剣吉城剣吉城というのは、南部信直の懐刀、北信愛の居城だった。http://zyousai.sakura.ne.jp/mysite1/nanbu/kenyosi.html高橋克彦さん「天を衝く」は、九戸政実VS南部信直の図式のため、信愛はいわば敵役である。なので剣吉城にはあまり思い入れがなかた…

高橋克彦「東北・蝦夷の魂」と「岩手県謎解き散歩」の野村胡堂の名前の由来

「東北・蝦夷の魂」高橋克彦最近、また蝦夷関連を読んでいたら、ちゃんと高橋さんの本が今年3月に出ていた。まさにシンクロニシティーである。「高橋克彦入門」「高橋克彦史観入門」そして「東北入門」としても最適なので、東北人のみならず、日本全国通津…

藤原泰衡が・・・・

奥州藤原氏四代目藤原泰衡が、一般には暗愚とされている事が気に入らない私であるが(笑)たまたま知ったのだが、女性向けのゲームの世界では事情が違うらしい。「眼光鋭く、合理的で怜悧な青年」というイケメンキャラとのことで、声優さんが歌手でもあり、…

北天鬼神 阿弖流為・田村麻呂伝

北天鬼神 阿弖流為・田村麻呂伝(1990)菊池敬一先日の「北天の魁(ほし)―安倍貞任伝」http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/05/26の続編的な内容だが「北天の魁」は新聞連載ということで、一般向けの読み物的な性格があったが、こちらは(たぶん)書…

火怨・北の英雄 アテルイ伝

火怨・北の英雄 アテルイ伝再び蝦夷関連を読んだりしているので、以前録画していたものをやっと見た。元々は全4回(NHKのBS時代劇 2013年1月11日~2月1日)で、その後NHK総合テレビで全2回に再編集(3月23・30日)して放送。話もよくできていて大変に面白…

北天の魁(ほし)―安倍貞任伝(1985)菊池敬一

北天の魁(ほし)―安倍貞任伝(1985)菊池敬一岩手日報に1983~1985年まで連載されていた、安倍貞任を中心とした東北各地に残る蝦夷関連の伝説の紹介、こういうのが読みたかった!ただし、第1章は「陸奥話記」による朝廷や源氏側から見た前九年の役の全体の流…

横山 まさみち「奥州藤原四代」

横山 まさみち「奥州藤原四代」今東光氏の「蒼き蝦夷の血」を原作とする漫画である。先日最終巻である第3巻がえらく高値が付いていると書いたがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entry/2013/05/13/044506第1巻のユーズドをあらためてちゃんと見てみたら「全…

今東光「蒼き蝦夷の血 秀衡の巻」

今東光「蒼き蝦夷の血 秀衡の巻」清衡の巻、基衡の巻は雑誌連載だったが、秀衡の巻は描き下ろし、ということで今東光氏はじっくりと描き、前2巻を足したよりも長いページ数を割いている。今東光氏は、どれだけ古文書や伝説に精通しているのか、と驚くばかり…

今東光「蒼き蝦夷の血 基衡の巻」

今東光「蒼き蝦夷の血 基衡の巻」以前にも書いたがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/05/13基衡と妾腹の兄、小館惟常との跡目争いで幕を開ける。思うのだが、奥州藤原氏の基礎を築き、大往生を遂げた清衡ともあろう人が、なぜ生前にこの問題をき…

今東光「蒼き蝦夷の血 清衡の巻」

今東光「蒼き蝦夷の血 清衡の巻」というわけでhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/05/13今東光「蒼き蝦夷の血 清衡の巻」を読む。最初の3分の1弱が前九年の役、次の3分の1弱が後三年の役、残りの3分の1強がその後の清衡、という構成。清衡の…

大河ドラマと差別

ちょっと古い話題だが、大河ドラマである県の人が、ドラマの中でその県が悪役扱いされているのが気にくわない、と言っているというネット上の話題を見た。歴史を小説やドラマにする場合、敵対しあっている勢力のどちらかに主人公が属していれば、当然もう片…

藤原基衡と「蒼き蝦夷の血」

藤原基衡と「蒼き蝦夷の血」奥州藤原氏については、何と言っても義経に絡む秀衡と泰衡が一般的には有名で、さまざまな作品に登場する。次いでは初代の清衡、そして「炎立つ」で一躍脚光を浴びた0代(初代の前だから)の経清であるが、二代目の基衡は影が薄…

高橋克彦「天を衝く」(九戸政実の乱)と近隣の城跡

久々に高橋克彦さんの「天を衝く」を読んだ。以前、弟と櫛引城跡を探した話を書いたがhttp://d.hatena.ne.jp/hakuasin/20101211http://d.hatena.ne.jp/hakuasin/20101212http://d.hatena.ne.jp/hakuasin/20110103九戸政実の乱は、九戸政実に同調した櫛引城城…

中津文彦「風の浄土」

風の浄土(2011)中津文彦中津文彦最後の「義経&蝦夷」小説である。第1章は、少年義経が鞍馬山から平泉へたどり着くまで、第2章は、遡って後三年の役後の藤原清衡が奥州藤原四代の礎を築くまで、第3、4章は、鎌倉に追われて義経が平泉へ戻ってから奥州…

中津文彦「義経の征旗」

「義経の征旗(旧題:秀衡の征旗)」(1998)中津文彦「政宗の天下」と同様、藤原秀衡が決起していたら、というシミュレーション小説。http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/04/08新書版の「秀衡の征旗」で一度読んでいるが、文庫の「義経の征旗」が…

中津文彦「政宗の天下」

政宗の天下(1996~1997)中津文彦若い頃、さかんに歴史ミステリーを読んでいた時期があったが、中津さんの作品は他の作家にくらべて地味で面白味が少ない、という印象があった。いわゆるミステリーにつきものの、名探偵役が快刀乱麻のごとき名推理を見せる…

中津文彦 邪馬台国の殺人

邪馬台国の殺人(2002)中津文彦邪馬台国の謎に迫るミステリー系は、けっこう出尽くした感があるが、これは意表を突かれた。一般に偽書と言われる古史古伝には、神武天皇の父とされるウガヤフキアエズの命の名を冠したウガヤ王朝が数十代続いた、という共通…

秘刀

秘刀(1995)中津文彦後三年の役を舞台とした、日本刀の発祥をめぐる物語。蝦夷の蕨刀の存在から、湾刀である日本刀は蝦夷発祥であるという設定。以前書いた「みちのく王朝謀殺事件」と同様http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2013/02/24/084625高橋克彦…

「消えた義経」と「義経不死伝説」

消えた義経(1994)義経不死伝説(2012)(「義経はどこへ消えた?(1996)」加筆再編集)中津文彦「消えた義経」は独立した作品だが「闇の弁慶」の続編としても読める(キーマンは西行法師)そして「闇の弁慶」と同様「義経不死伝説」の第2部以降が、その理…

「闇の弁慶」と「義経不死伝説」

闇の弁慶(1990)義経不死伝説(2012)(「義経はどこへ消えた?(1996)」加筆再編集)中津文彦「闇の弁慶」は保元の乱、平治の乱から打倒平家の源氏の蜂起までの流れを大胆に解釈したもので、「義経不死伝説」の第1部は、その理論的根拠とも言える。中津さ…

天皇の諡号

ある芸能人が息子に「崇徳」とつけたというのが話題になっている。個人的には、天皇の諡号を名前に付けるのは、日本人としてどうかな、と思うが、さらにこの崇徳天皇という人は、知る人ぞ知る日本一の大怨霊と言われる人である。どんな理由があったかは知ら…

中津文彦 みちのく王朝謀殺事件

中津文彦 みちのく王朝謀殺事件一時期、歴史ミステリーを盛んに読んだ頃があって、高橋克彦さんやら、井沢元彦やらと共に中津文彦も何冊か読んでいて、ふと懐かしくなって中古でいろいろと買って読んでいるのだが、この作品は知らなかった。主題は平泉藤原三…

イギリス王室の開祖はヴァイキング?

先日、北欧中世史が知りたいと書いたが、中公新書に「物語 北欧の歴史」というのを見つけて、まあオラヴ・トリグヴァソンについてはたいして載ってはいないだろう、とは思ったが、とりあえず買ってみた。予想通り、オラヴ・トリグヴァソンについては2文のみ…

ザ・今夜はヒストリー

ザ・今夜はヒストリーこの番組が始まった当初歴史好きには既にご存知のあまりにも基本的な事しかやっていない歴史嫌いは、始めから見ないだろうということで、いったい誰が見るんだろう、と思っていたが、案の定視聴率が悪くて終わってしまった。しかし、見…

八戸の大仏神社訪問記

http://blogs.yahoo.co.jp/hakuasin/29962405.html http://blogs.yahoo.co.jp/hakuasin/29962452.html

学習漫画 世界の伝記NEXT「マリア・フォン・トラップ」

漫画:萩岩睦美 シナリオ:和田奈津子 店頭で見かけて買ってしまう。「サウンド・オブ・ミュージック」のマリアのモデルとなったマリア・フォン・トラップの伝記。「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ一家の実際にどうだったかは、ある程度知ってい…

「マック」のつく名字

これは、以前ケルト系の本を読んだ時に気付いた事なのだが、文にしていなかったので書いてみる。 例えば、ポール・マッカートニーとか、英語の名字によくある「マック」という接頭辞(Mac や Mc)というのは、本来ゲール語で「息子」を意味するものだとは知…

「死への旅」(クリスティ)の中のシェイクスピア

昨日の話の続きである。やっとその部分の原文がわかった。 'I sent Hilary Craven off on a journey to a destination unknown, but it seems to me that her journey's end is the usual one after all.' 'Aha! yes! your Shakespeare!'高橋豊による日本語…

菅原道真の生まれ変わり?

今朝の番組で、昨日が誕生日ということでフランツ・リストの特集をやっていた。 実は私も昨日が誕生日で、つまりはリストと同じなのだ。 そこから家族で、誰と誕生日がいっしょか?という話になり、奥さんは北島三郎、娘はジョージ・ハリスン(いいなあ)な…

ヴェルディの「仮面舞踏会」と「ベルサイユのばら」

寡聞にして知らなかったが、実はこの二つは無関係ではないのであった。 「仮面舞踏会」は舞台をアメリカに移しているが、元々は、スウェーデンの専制君主グスタフ3世の暗殺事件をモチーフにしている。そしてこのグスタフ3世の寵臣がかのハンス・アクセル・フ…

ある大昔のソプラノの話

当時のオペラ界に衝撃を与えたR・シュトラウスの「サロメ」であったが、アメリカ初演(1907年)の際、サロメ役のオリーヴ・フレムスタードは、リアリティを出すために、ラストシーンで、盆にのせられたヨハネの生首の重さを事前に体に覚えさせるために、死…

秘密のケンミンSHOW

「辞令は突然に…」second season 〜奥様はさすらいの女子アナ編 青森編1 ということで、二言三言。 工藤パン(くどぱん)の「イギリス・トースト」 グラニュー糖をまぶしたマーガリンをパンではさんでいるだけだが、これははまる。番組でも言っていたが、お…

ペーター・コルネリウスの「ル・シッド」(と「エル・シド」)

以前マスネに「ル・シッド」というオペラがあると書いたが(こちら)ドイツ・ロマン派の作曲家ペーター・コルネリウスにも「ル・シッド」というオペラがある事を知った。マスネと同じく、コルネイユの戯曲を元にしたもの。 が、クーン指揮の録音がえらい高値…