民族音楽

ゾロアスター教 清原なつの 水取り(修二会)

以前からゾロアスター教について調べたいと思っていたのだが、やっと何冊か本を読んだりしていた。指揮者のズービン・メータや、クイーンのフレディ・マーキュリーがパールシー(イスラムの圧迫を逃れて、ペルシアからインドに渡ったゾロアスター教徒)出身…

「移民の歌」はインド音楽?

久々に、いわゆるフュージョン期のサンタナを聴いていたら、インド音楽風の曲があり、リフが(わかりやすくAmをキーとすると)ミ、ミ(オクターブ上)レ# で、そう言えば、ルネッサンスの「ラジャ・カーン」(「プロローグ」に収録)もこんな感じだった、イ…

リンダ・ロンシュタットのメキシコ民謡

リンダ・ロンシュタットと言えば「イッツ・ソー・イージー」のパワフルな歌声とキュートな容姿のギャップがけっこう思春期にはたまらなかったのだが(ちょっと大げさ)ドイツ系移民(Ronstadt って綴りがアメリカっぽくないなとは思っていた)の曾祖父とメキ…

ジャワの宮廷ガムラン1(1971 現地収録)

ちょっと前に、ジャパンの事をつらつら書いていたのだが、解散後に発売されたライブ・アルバム「オイル・オン・キャンヴァス」を買った時に、アナログ1枚目のB面ラストの「歓迎の叫び、祈りの手」を聴いて、これはガムラン音楽を取り入れたもののはずだ、…

Joe Zawinul "My People"(1996)

以前、ジョー・ザヴィヌルのウェザー・リポート解散後のアルバムが聴きたいな、と書いたのだが https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2021/11/12/074447 ネット上でいろいろ調べて、「ザヴィヌル・シンジケート」の3枚の後に「ザヴィヌル・シンジケート」…

ジョー・ザヴィヌルの話(と、1970年代の音楽シーン)

以前、ウェザー・リポートについても色々書いたけれども、時折出てくる民族音楽趣味はキーボード奏者のジョー・ザヴィヌルで、ウェザー・リポート解散後はどうだったんだろう、と今更ながらに気になって調べてみたら、ソロや「ザヴィヌル・シンジケート」と…

忘れじの言の葉

愛読している漫画日記ブログでウォルピスカーター(寡聞にして知らなかった)の「忘れじの言の葉」という曲が紹介されていた。最初は、これが男性の声?すごいなあ、と思っていたが、だんだん曲の方に興味が移った。この曲、一部にドリア調が使われている。…

最近の個人的な音楽事情

ご無沙汰しております。音楽ネタが途切れておりますが、1ヵ月前のクリュイタンスのビゼー「真珠採り」のあと、クリュイタンスのドビュッシー「ペレアスとメリザンド」を聴くために復習としてブーレーズ盤を聴いた時点で突然モードの切り替えが起きてしまっ…

ラヴィ・シャンカールとジャズミュージシャン

ラヴィ・シャンカールとジャズミュージシャン Improvisation on the theme music from Pather Panchali(1962) Bud Shank(fl)他 V7 1/2(1968) Bud Shank(fl) Emil Richards(per)他 Fire Night(1962) Bud Shank(fl) Dennis Budimir(gt) Gary Peacock(bs)…

ラヴィ・シャンカールと邦楽奏者

ラヴィ・シャンカールと邦楽奏者Indo-Japan Finale (Live)(1986)June Kuramoto(琴)Johnny Mori(太鼓)Kazu Matsui(尺八)アルバム"In Celebration"より「ラヴィ・シャンカール・コレクション」である。http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/04…

ラヴィ・シャンカールとジャン=ピエール・ランパル

ラヴィ・シャンカールとジャン=ピエール・ランパルMorning Love (Based on Raga Nata Bhairav)(1976)The Enchanted Dawn(1976)ラヴィ・シャンカールジャン=ピエール・ランパル(fl)ヴィオルトーゾ・フルート奏者、ジャン=ピエール・ランパルについて…

ラヴィ・シャンカールとユーディ・メニューイン

ラヴィ・シャンカールとユーディ・メニューインSwara-Kakali (based on Raga Tilang)(1966)Prabhati (Based on Raga Gunkali)(1966)Raga Piloo(1966)Tenderness(1976)Twilight Mood(1976)ラヴィ・シャンカールユーディ・メニューイン(vn) 「ラヴ…

シタールとオーケストラのための協奏曲

シタールとオーケストラのための協奏曲ラヴィ・シャンカールプレヴィン指揮、ロンドン交響楽団(1971)「ラヴィ・シャンカール・コレクション」に収録されている曲である。http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/04/15インド音楽とクラシックの融合、…

ラヴィ・シャンカール・コレクション(10CD)

ラヴィ・シャンカール・コレクション(10CD)バングラデシュのコンサートやコンサート・フォー・ジョージ等でラヴィ・シャンカールの演奏は聴いていたが、レコードやCDは買ったことが無く(いや、アナログ時代1枚ぐらい持ってたかな)いつかは欲しい…

ターロック・オキャロラン

ターロック・オキャロランそういえば、ケルト系の作曲家っているんだろうか、と突然思い立った。スコットランドやアイルランドは、イギリス支配の影響が大きいので、近代以降は何人かいるのだが、ロマン派以前となると、ほとんどいないに等しい。そんな中、…

ナターシャ・グジー(Nataliya Gudziy)

別ブログと重複するが、こちらにも書く。 圧倒的美声の「チェルノブイリの生き証人」歌手 手にした楽器はバンドゥーラ。

Tal Ben Ari "Tula"

某証券会社のCMは、民族音楽大好き人間としては気になる存在ではあった。 特に彼女については、いつか調べようと思っていながらその都度忘れていた(汗) そもそもは"Playing for Change"というプロジェクトの為に、世界中をまわったプロデューサーが現地…

El Jarabe Tapatio(ハラベ タパティオ)

例の「民族音楽大博物館」がメキシコまで来た。 以前にも書いているが、曲は知っていても、曲名とか由来とかがわからない曲はまだまだある。 この曲も、たぶん、誰もが聴いた事がある曲であろう。

コーヒールンバ

例の「民族音楽大博物館」がキューバまで来た。 このシリーズは、民族音楽に根差したポップスも収録されているのだが「コーヒールンバ」が収録されており、この曲が今まで日本の曲だと思っていたのでびっくりした(汗) 物を知らないというのは恐ろしいもの…

日曜はダメよ

例の「民族音楽大博物館」がギリシャまで来た。 ギリシャ音楽というのは、あまり意識したことは無くて、ミッシェル・ポルナレフの「ギリシャにいるジョルジナへ」が、たぶんギリシャ風に作られているであろうから、こんな感じなのかなあ、と思っていた。 で…

トルコの軍楽隊

例の「民族音楽大博物館」を少しづつ聴いていて、トルコにたどり着いたが、懐かしい曲が収録されていた。 もう30年ぐらい前であろうか、「なるほど!ザ・ワールド」で紹介されるや、日本人の感覚にマッチしたのだろうか、一大ブームを巻き起こしたトルコの軍…

民族音楽大博物館

歴史と英智と哲学の旋律・南アジアの音楽 Vol.1 バングラデシの音楽と楽器 例の民族音楽BOXセットであるが、アフリカを終わって、こんどは上記のシリーズ インド音楽は、けっこう聴いたことがあるが、バングラデシは今まで意識して聴いたことは無かった。…

日本の古い歌謡曲に似ているとおもったのアフリカンポップス

先日書いた 「民族音楽大博物館」の「神々のリズム アフリカの音楽」 大地と人間と神々のリズム・アフリカの音楽 Vol.1 ケニアと東アフリカの音楽と楽器 大地と人間と神々のリズム・アフリカの音楽 Vol.2 北アフリカとサハラの音楽と楽器 までを聞いて、日本…

民族音楽大博物館

民族音楽大博物館という、5CDセット×8セット のうちの6セットを、CD屋のワゴンで見かけて、思わず衝動買いしてしまう。 本来は、2001年発売で、相応の値段なのだが、捨て値のような5分の1以下の値段である。 ネット上でも、古いCDのせいか、公式…

Cycles(1985)

R. Carlos Nakai R・カルロス・ナカイの初期3部作の第2部である。 これは、初期の他のアルバムとかなり毛色が違っている。全面的にシンセサイザーが取り入れられているからだ。 しかし、ほぼ持続音のみで、大地の響き、精霊の振動といった趣で、それほど…

空耳

車でディープ・フォレストの"Made in Japan"(1999)(こちら)をかけていたら、例の奥さんの空耳が始まった。 "Deep Weather"で「おこげ生」と聴こえる、といって「おこげなのに生なんて、どんな状態〜」と笑っている。平和である。 (スタジオ盤は"Compars…

Canyon Trilogy(1989)

R. Carlos Nakai 未だに"Cycles"(1985)が届かないので、次のアルバムを聴く。 アメリカ南西部のアナサジ族ととシナグア族の古代遺跡がある峡谷がテーマ(だと思う) 峡谷での演奏をシミュレートして人工的なエコーが掛けられている旨がクレジットされてい…

Earth Spirit(1987)

R. Carlos Nakai R・カルロス・ナカイの初期3部作は、第2部の"Cycles"(1985)があるが、まだ届かない(汗)ので、これを聴く。初期3部作直後のアルバムである。 タイトルどおり、大地を思わせる曲が多い。馬子唄の雰囲気もあるのは、やはり同じモンゴロ…

Changes(1983)

R. Carlos Nakai R・カルロス・ナカイの初期3作品は、先日の"Journeys"(1986)を含めて3部作の扱いのようで、それぞれ "Changes, Vol. 1" "Cycles, Vol. 2" "Journeys, Vol. 3" となっている。 これはその第1部である。 "Journeys"では「ほとんどの演奏…

Nawang Khechog

カルロス・ナカイをようつべで聴いていたら、この人との共演の音源があった。 ナワン・ケチョ(もしくはナワン)というチベット・フルートの奏者である。 こんな人がいたとは! ネイティブ・アメリカン・ミュージックとも、他のアジアン・ミュージックとも違…