Crossing the Styles

Gryphon
グリフォンも一度聴いてみたいバンドだった。これは1〜4thのほぼ全曲を2CDに収めたもの。ただし、残念なことに曲順は年代順ではない。今これ以外に1〜4thを聴こうとすると、3rdと4thのカップリングCDしかないので、これを買うしかなかったのだ。
1st(1973)はすごい。リコーダー、バスーン、クラムホーン、生ギター、チェンバロ、オルガン、太鼓(ドラムスではない)エレクトリック楽器なし!デイヴィッド・マンロウ、ブラックモアズ・ナイトも真っ青の、中世音楽の現代への再現だ。当時の庶民の音楽的なユーモラスもある。この後ベースが参加し、エレクトリック楽器も導入して、(太鼓はドラムスになる)プログレ然としてくるらしい。(というのも未だ全部聞いてないので)ツアーに同行したイエスの影響と言うが、3rdの前半部分を聞いた限りでは、PFM、バンコ等のイタリアン・プログレのダイナミズムを感じる。それと、それまでの中世的な部分の対比がまたすばらしい。しかし、1stの素朴な素晴らしさは格別で、この感じで、あと1,2枚やってから、ロックっぽくなっても遅くなかったのでは、と思う。このCDの形式だと、1stの曲が間奏曲っぽく聴こえてしまうので。是非、1stのみのCDが欲しいところだが・・・・2nd以降は、聴いてから書きます。