ライプ・ピース・イン・トロント(映像)

ジョン・レノン
先日衛星に入った映像を見る。1969年の「ロックンロール・リバイバル・ショウ」出演時のものだが、音源はアナログ時代から良く聴いていた。冒頭の「グッド・イーブニング!」から始まるMCが、レコードとおんなじだ!(あたりまえ)でも、こんな感じでしゃべってたのか、というだけで感慨無量のおじさんであった。
エリック・クラプトン、アランホワイト、クラウス・ブーアマンという豪華なメンバーで、ロックンロール・スタンダード中心とはいえほとんどリハーサル無しでの演奏は、臨場感とあぶなっかしさが同居する、ダルダルかつスリリングなものだ。ところどころメンバー間でコードやタイミングがづれるのもご愛嬌。
映像の最初には他の出演者であるジェリー・リー・ルイスチャック・ベリー、リトル・リチャード等往年のロックンロール・スター達の映像が少しづつ入るのも嬉しい。

ライヴ・イン・ニューヨーク・シティ(映像)

ジョン・レノン
こちらは1972年、障害児施設のためのチャリティー・コンサート「ワン・トゥ・ワン」の映像。音源は1986年に既発、映像もその後出ているようだ。私は1990年のジョンのボックスセットに2曲収録されているのを聴いていたのみ。
こちらも他の出演者であるスティービー・ワンダーロバータ・フラックの映像が冒頭に入る。スティービー・ワンダーの「迷信」は、たぶんこの曲のライブ・パフォーマンスの中でも、最もハードかつへヴィーな演奏だろう。
ジョンの演奏は「インスタント・カーマ」が嬉しい。この曲は、朝思いついて昼にはレコーディングという伝説の曲。ジョンがボーカルのリズムを変えるのを聴いてから、アラン・ホワイトがドラムスのリズムを変えるという、多分一発取りに近いトラックをそのまま使用している曲だ。
ラストは「平和を我等に」をたぶんその日の出演者全員がステージに上がって披露。スティービー・ワンダーの歌う「平和を我等に」は貴重だ。他の出演者はネット上で「シャ・ナ・ナ」がいたことは分かったが、他は調べきれなかった。