カーニバルの少女(1950)

ドロシー・ギルマン
ジュニア向け長編第2作。
伯父の遺産のカーニバルにオーナーとして乗り込む娘と母。相変わらず破天荒な導入部(笑)
カーニバルとはサーカス、ボードビル付の移動遊園地みたいなものか。
前作でも、主人公の父親は元クラウン(ピエロ)だし、おばちゃまシリーズも「〜サーカス・スパイ」がある。ギルマンはよほどこの世界が好きなのかな。

サーカス少女のひみつ(1953)

キャロリン・キーン
未読。
「おばちゃまはヨルダン・スパイ」で、現地のガイドが、おばちゃまは妹が読んでいるナンシー・ドルーですか?と尋ねるくだりがある。
ご存知の方には有名なのだろうが、寡聞にしてこの少女探偵シリーズは知らなかった。1930年代から続く出版社主導のジュニア向けミステリーで、複数の作者がキャロリン・キーン名義で書いているとのこと。
たまたま古本屋でポプラ社1987年第5刷が50円で売られていた。シリーズ中ではかなり後期の作品。
シリーズは他にも金の星社偕成社等からも出ているので、古本屋に行ったら他のもさがしてみようかな
昨年から創元で新訳が出始めたのもシンクロニシティか?
1930年代からの少女探偵シリーズは、他にも「少女探偵ジュディ」「少女探偵ケイ・トレーシー」などがあるようで、なんか興味が湧いてきた。

ブルックナー 交響曲第3番 アダージョ2番

ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(1998)
以前、ティントナーは全部揃えられないと書いたが、やはり買っておきたくなる。何せ00番(ヘ短調)がインバルしか無いのはさみしいし、1番2番も聴いておきたい。
で、1番におまけとして交響曲第3番 アダージョ2番(1876)が収録されているのがまたうれしい。ブルックナーファン以外にはどうでもいい話だが、初稿(1873)と第2稿(1877)の間にアダージョだけが改訂されたものが存在するのだ。アナログ時代、朝比奈さんのブル3におまけでついてきてたのを聴いたはず。
ちなみに、ブル2については、ヤングが「2005年に出版された第1稿」の初録音かと思っていたが(こちら)正式出版が2005年だが、第1稿自体はそれ以前に形になっており、このティントナーの方が第2の第1稿の世界初録音だったようだ。