ブルックナー 交響曲第7番 ハース版

朝比奈隆 大阪フィルハーモニー交響楽団(1983)東京カテドラル聖マリア大聖堂
さて、朝比奈さんにしては速いテンポのブル7(特に第1楽章)だが、本人もオケも、(そして聞き手も)その速さに慣れていない感あり。速さが推進力につながっていないのか?
最晩年のブル7は、速いテンポながら名演とのことなので、いつか聴いてみたいものだ。

ブルックナー 交響曲第7番 ハース版

朝比奈隆:東京交響楽団(1980)東京カテドラル聖マリア大聖堂
がんばって、手元にあるブル7をほとんど聴いてみた。
インバル、ティントナー、レーグナー等、それぞれ普通なら申し分ない名演だが、やはりシューリヒト、朝比奈、マタチッチは1次元違う演奏だった。
そんな中、朝比奈さんは長らく聖フローリアン盤(1975)を1番に推してきたが、僅差でこの1980年の東京カテドラル盤をとるかもしれない。聖フローリアンは録音状態の点で細部に若干の問題がある。カテドラルはその点しっかり音を拾っている。
なんにせよ、最晩年を聴いたらまた意見も変わってくるかもしれないが。