ブルックナー 交響曲第8番 ハース版

コンヴィチュニー指揮 ベルリン放送交響楽団(1959)
以前コンヴィチュニーブルックナーを聴いてみたいものだ、と書いた(こちら
知らないうちに、いつの間にか出ていた。当時の情報だと第8は無いはずだったが・・・・
しかし、1959年にモノラルのスタジオってのはどうなんだ?東ドイツが泣くぞ。
それはさておき、コンヴィチュニーブルックナーである。いやがおうにも期待は高まる。そして、決して期待を裏切らない出来だ。
私は、クナのブル8ミュンヘン・フィル盤は、この世に唯一無二の演奏だと思っていた。しかし・・・・あったのである、ここに!グッドールのブル8がクナを髣髴とさせるなどという妄言がネット上にはあったが、これはそんなものではない!
第1楽章が始まって、あまりにもクナに似ているのでびっくり。新発見のクナのブル8、それも珍しいハース版の演奏の発見だ、と言われても信じたかも知れない。(スケルツォがクナより若干速いが、他の3楽章はほとんど同じテンポ)
勿論まねをしているわけではない。同じ質実剛健でもやはり質は違う。
以前私は。ブルックナーは各楽章を全力投球して欲しいと書いた(こちら)ここに、まさにその全力投球の見本があった。
これはまた愛聴盤が増えたな!
ちなみに不勉強で知らなかったが、レーグナーもハース版を使用していたが、東ドイツ(共産圏)はハース版、西ドイツ(民主主義圏)はノヴァーク版を慣例的に使用していたそうだ。

ブルックナー ミサ曲第3番ヘ短調
チェリビダッケ指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(1990)
ブルックナー 交響曲第9番
マタチッチ指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(1980)