東京都北区赤羽 第1巻

清野とおる
うちら夫婦は星座も血液型もいっしょなので、性格が似ている部分がある。
例えば、相手が熱心に勧めるものほど、最初は引いてしまう(というか、読みたい、聴きたい、見たいものは自分で選ぶ、という意識があるのだろう)
もう結婚して10年経ったので、お互いに分かり合っているので、面白いものを見つけたときは、相手に熱心に勧めては逆効果なので、熱心には勧めないというスタンスになっている。
ところが、最近奥さんがある漫画家のブログにはまって、それの漫画版が出版されたものを、珍しく熱心に勧めてきた。
上記のような状況なのに熱心に勧めると言うことは、よほどのことであろう(笑)と読んでみるとはまった(爆)
早い話が(奥さん曰く)この漫画家は面白い(コアな)物事や人々に出会う天才だ、ということだ。
勿論、この漫画家が、そういうものが大好きだと言うこともあるのだろうが。
なので、こういった世界に興味が無い人には、全く価値がないけれども、夫婦して1巻だけでは物足りない、早く2巻目を!と望んでいるのだが、どうもこれが売れないと2巻目は出ない可能性があるらしい。
ので、興味のある方は是非買って売り上げを伸ばして、2巻目が出るようにして欲しい(勝手な言い草(笑))
ようつべに紹介映像があったが、実はこの後が数十倍面白いので、こんなものかと思わないように(笑)
しかし、東京在住時、けっこうコアな東京もめぐったが、赤羽がこんな所とは知らなかったなあ。

ヴェルディ 「ファルスタッフ」

トスカニーニ指揮 NBC交響楽団(1950)
このオペラもLDは持っているがCDは無かった。やはりこの演奏をエアチェックで持っていたせいだろう。
まずこれを聴いてしまったら、もうそれ以降の演奏はおいそれとは買えない。

以前、イタオペは作品として完成度を求める演奏と、歌を満喫するための演奏の2種を揃えたい、と書いたことがあるが、このオペラは違う。最晩年のヴェルディがかなりワーグナーを意識して、朗々たる歌(勿論あるのだが)よりも綿密な構成を重視しているからで、このオペラの場合は作品としての完成度(勿論ブッファとしても)が高いものが1枚あればよいのだった。
しかし、微細な点だが一つだけ注文(笑)
最終幕の若い二人の愛の歌を「そんなことしてる暇は無い」とばかりに中断させる母の切り込みは、もっと激しいカットインであって欲しかった。
私のファルスタッフの刷り込みは、このトスカニーニ盤と、二期会の日本語上演であるが(こちら)繰り返しになるが、なんとかこの日本語上演の映像をもう一度見たいものだ。主役は栗林義信だったような気が。