レジーナ・レズニク

クラウス指揮のバイロイトの「ニーベルングの指環」(1953)で「ワルキューレ」のジークリンデを歌っているのがこのレジーナ・レズニクであるが、暗さとリリックな味わいを合わせ待つドラマティック・ソプラノはかなり個性的なジークリンデで、賛否両論だが、個人的にはこれはこれで凄いと思う。当時31歳、
ところが、この後、1955年には早々とメゾ・ソプラノに転向してしまう。声が衰えたのではなく、自分の声質を見極めたかららしいが、ソプラノの方がスターになれる可能性があるのに、思い切った事をしたものだ(それとも、同年代にキラ星のごとくいた、他のスターソプラノに対抗する気がなかったのか?)
つまりは、クラウス盤は、レズニクのソプラノ時代の貴重な記録と言える。
それでも(日本ではウィキペディアもない状況だが)メゾとして大成功を収めているらしいので転向は成功だったのだろう。
芸達者を生かして、ミュージカルでも成功しているようだ。すごいな。

なんかカルメンのテレビオペラの映像があったが、なんでハバネラとかセギディーリャが無いんだ?
元ソプラノだけあって、高音もきれいだ。