「パーンの竜騎士」シリーズ

「パーンの竜騎士」シリーズ
というわけで(こちら)「竜と竪琴師」を読むために、せっせと「パーンの竜騎士シリーズ」を読み返している。
以前書いたように(こちら)日本での出版順や、シリーズに振られた数字ではなく、以下の順で読むと、大変スムースである。
(海外ウィキペディアによると「竪琴師ノ工舎3部作は「白い竜」の前に読んでほしい」と作者も言っているらしい)
改めて「読むべき順序」で並べると


竜の戦士(1)
竜の探索(2)
竜の歌(竪琴師ノ工舎1)
竜の歌い手(竪琴師ノ工舎2)
竜の太鼓(竪琴師ノ工舎3)
白い竜(3)
竜の貴婦人(外伝2)
ネリルカ物語(外伝3)
竜の夜明け(外伝1)
竜の反逆者(4)
竜の挑戦(5)
竜とイルカたち(6)

これに「竜と竪琴師」が加わるが、この作品は第1作の「竜の戦士」の冒頭における、惑星パーンと竜騎士の危機的状況がいかにして起きてきたかを、シリーズの重要人物である竪琴師ノ長ロビントン師の生い立ちを語る事によって描いた作品で、ラストは「竜の戦士」の前半のクライマックスを、ロビントン師の立場から描いている(ようだ。ぱらっと見た感じ(笑))
ので、時系列的には、上記「竜の挑戦」「竜とイルカたち」から話が進んでいない。個人的には、その先が知りたいのだ!!(笑)
(今回読み返して改めて思い出したが「竜の貴婦人」「ネリルカ物語」は話が前に進まない、「竜の反逆者」は入手に手間取っているうちに「竜の挑戦」を読んでしまった、という理由で未読であった(汗))
で、海外ウィキペディアで調べたら、「竜と竪琴師」(1998)より前に出版された"Red Star Rising"(英 1996)"Dragonseye"(米 1997)(同内容)は、上記「竜の夜明け」の続編のようだ。つまり「パーン創世記」の続編なので、やはり話は前に進まない(涙)
しかし"The Skies of Pern"(2001)は、「竜の戦士」のヒーロー、ヒロインの息子の物語らしいので、ここで話が進むな。
この後は、マキャフリーの息子との共作が多数あるが、どれも今までのパーンの歴史の隙間を埋める作品のようだ。
すでに昨年マキャフリーは亡くなっているのだが、出版予定はあるらしく(息子との共作が未出版だったのか、息子の単独執筆かはわからない)そのうちの1冊は"The Skies of Pern"の続編だというから、話が前に進むことと(未訳分を含めて)翻訳がなされることを切に祈る。