ラヴェル ピアノ曲全集
モニク・アース(pf)(マ・メール・ロワのみ イナ・マリカ)(1968)
以前にも書いたが、ラヴェルのピアノ曲全集は、奥さんの買ったギーゼキング盤を聴いていたのだが、彼はテクニック志向のテンポの速い演奏なので、もっとしっとりした演奏が聴きたくなってきた。
このモニク・アースの演奏はネット上の評判も良いいので買ってみた。
まずはお気に入りの「古風なメヌエット」「亡き王女のためのパヴァーヌ」を聴いてみる。
ゆっくり目のテンポで、しっとりした演奏だが、この人はフレーズの節々にやたらと「タメ」を入れる。それが曲の進行をさまたげている。古典がテーマのこの2曲には弊害に思える。好みの問題だろうが、これならまだギーゼキングの方がましだ。
「クープランの墓」を聴くと、こちらはうって変わって素晴らしい演奏だ。うーん、曲によって随分違うぞ。残りの曲をすぐ聴く気がおきない・・・。
1969年ACCディスク大賞を受賞したというが、時代なんだろうな。
ラヴェル「古風なメヌエット」いろいろ
ようつべで「古風なメヌエット」を何曲か聴いてみた。
速すぎると思ったギーゼキング
タメが多いと思ったアース
すっきりしているが、ちょっと速い、バッハが得意だというアンジェラ・ヒューイット
ゆっくりのテンポだが、やはり若干のタメがあるサンソン・フランソワ
しっとりしているが、やや速いか、アレクサンドル・タロー