「縄文物語―わのきなとあぐね」高室弓生

「縄文物語―わのきなとあぐね」高室弓生(1990 2007)
先日ご紹介した、高橋克彦さんの作品を漫画化した
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2015/08/15
高室弓生の作品で、元々1990年に刊行され絶版だったものを、何作か加えて復刊したもの。同時購入した次作の「ニタイとキナナ」(2006)の後書きによると、若い頃に発掘のアルバイトをした縄文遺跡に立った時に、この2作品の舞台である「でらんぬ村」の物語が見えてきたのだとか。前世を思い出したんだろうか。
高橋さんとの出会いも高橋さんらしくスピリチュアルである、と書いたが、この人自身もスピリチュアルな人なのだろう。
派手なストーリーの動きがあるわけでもなく、淡々と縄文の生活が描かれるこの作品に、抗しがたい魅力を感じるのは、私の内なる縄文の血やDNAのせいなんだろうな。