ヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」

一般には「椿姫」や「オテロ」にくらべ知名度は低いオペラであるが(クラシックファンには怒られそうな発言)テノールの名曲「見よ、あの恐ろしい炎を」(邦題は盤によりさまざま)がある。とにかくハイC(テノールの最高音といわれる)が得意な歌手がここぞとばかりに声を張り上げる曲。というわけでお奨め映像はヴェローナの野外歌劇のバージョン(ジョヴァニネティ:指揮)ここの主役ボニゾッリは言っちゃ悪いがテノールバカでハイCがでれば俺はえらいんだぞ、どんなもんだい!って人なのだが、それを補ってあまりある素晴らしい声である。これだけで充分感涙してしまう。人間の声とはすさまじいものだ。調子にのって自分からアンコールするのもご愛嬌。CDは割愛。