E、L&Pの1st等々

さて、E、L&Pの1stである。確かに彼らの傑作は「展覧会の絵」「タルカス」「恐怖の頭脳改革」であろうが、この1STも捨てがたい魅力を持っている。何よりも未だ3人のアンサンブルが重視されている点がいい。このあと徐々にグレック・レイクはキーボードの左手とおんなじようなフレーズしか弾かなくなってくるのがさみしいのだ(悪の経典なんか曲としてのすばらしさは認めるが)
E、L&Pのファンだが意外にベースをコピーする気がおきない。その唯一の例外が1stの「石をとれ」のピアノソロのバッキングである。
「タルカス」と「恐怖の頭脳改革」にはさまれた「トリロジー」も捨てがたい。実は「タルカス」はかなり強行スケジュールで作成されたらしく、けっこう演奏や構成の点で甘い部分があるのだ。(傑作には間違いないが)その点「トリロジー」はかなりじっくりと煮詰めて作成された感がある意欲作なのである。(地味だが)