若しも月給が上がったら

今日は、ちょっと(?)横道にそれる
○若しも月給が上がったら(1949)
林伊佐緒・新橋みどり
私が若い頃、その時ですら過去であった昭和初期の面白歌謡を、テレビ、ラジオでよく耳にする機会があった。「空には、今日もアドバルーン」とか「もーしもーしベンチでささやくおふたりさん」とか・・・。
そんな中で最もインパクトがあったのが、この曲で、オリジナルはこのお二人らしいのだが、わたしが購入した時は、林伊佐緒全曲集での再録音、相方は大月みやこ、ほんとはオリジナルが欲しかった。
「もしーも月給があがったら」女「わたしは、パラソル、買いたいわ」男「僕は帽子と洋服だ」「上がるといいね 上がるとも」女「いつ頃あがるの いつ頃よ」「そいつがわかれば 苦労はない」
見事に落ちが付いている。「わたしは、パラソル」の「パラ」のリズムが倍で、たいへんかわいらしい。今では、オリジナルも手に入るらしい。いい時代だ。
ちなみに、こんな昭和歌謡を紹介している人のサイトで「お富さん」の歌詞が意味不明とコメントしていた。これは、歌舞伎「与話情浮名横櫛(よはなさけうきなのよこぐし)」いわゆる、切られ与三の話で、私は常識かと思っていたが、こんな事も通用しない時代か・・・とちょっと暗澹。