Sailor's Tale

king crimson
the collectors' king crimson vol.5
Live At Plymouth 1971
アイランズ・クリムゾン」の最初期のライブであるが、この曲はおもしろかった。スタジオにおけるフリップの激しいカッティングギターでも、「アーズバウンド」におけるサスティン・ギターでもなく、なんとフルートソロがフィーチャーされている。それも、中近東風!その部分を経て、テーマのフレーズがメロトロンでフェイドインしてくる。当時からけっこう、その場のアイデアで曲を進行させていたようだが、これはまさにプログレ!私は気に入った。
ひとつ言いたい事がある。一連の「アイランズ・クリムゾン」での「ボズ」のボーカルについてであるが、"Cadence And Cascade"等、元々彼の持ち歌でない曲に関して、首をかしげる向きがあるようだが、冗談ではないのである。こういうことを言う人はボーカルと曲の関係をわかっていない。もともとローバリトンのゴードン・ハスケルの声域に合わせて作った曲をテノールのボズが歌っているのだ。声域の違いは、たった1音でもボーカリストはかなりしんどいのである!それをこれだけしっかり美声を出しているのだから、誉められこそすれ、けなされる筋合いはまったくないのだ!