手塚治虫の「サンダーマスク」

コンビニ本で、手塚治虫の「サンダーマスク」が入っているやつを買った。(昔の変身ヒーローものだが、厳密には原作ではなく、かなりきちんとSF仕立てにしようという努力が見られる)
今回の話は、一緒に入っていた「地球の悪魔」(1954)である。手塚治虫はかなり読んでいたつもりだが、この時期のものはあまり読んでいないようで、初めて読んだ。かなりシビアなSFだが、内容と当時の絵柄、小さいコマと間にギャップがある。しかし何よりも画面構成が斬新である(とういか、彼のデビューの衝撃が、このアングルにあったのだから、あたりまえだが)ハリウッド映画の影響と言われているが、市民ケーンを抜かんばかりのアングル構成だ(言いすぎ?)絵柄が昔過ぎる手塚作品には抵抗があったが、たまにはちゃんと読むべきだということか。