啓示(1974)

カルロス・サンタナ アリス・コルトレーン
welcome は、入手できず通販にした。先にこれを聞く。前半は、ストリングスとアリスのハープにカルロスのギターが乗る、クラシックともジャズともロックともいえない不思議な音楽。ちょっと気負いすぎの感もあるが、充分癒し系。後半は、まず、ラビ・シャンカール風ロックが、ラテンロックに移行するも、アコースティック・ベースはかたくなに2ビートのウォーキングベースを弾くため生じる緊張感が新鮮である。そこにギターやオルガン(アリス)、サックスが乗って、これまた、ジャンルレスな雰囲気。カルロスはけっして弾きまくっている印象はなく、アリスと形作る音楽世界に必要なパーツとしての自分のギターを弾いているという感じ。誤解してもらいたくはないが、けっして無機質的ではなく、「魂の兄弟たち」よりは、よほど生き生きしてスピリチュアルである。
さて、初期の3枚がかなりお安い廉価盤BOX輸入盤があったので、悩んで買ってしまう。アリスも、今まで1枚しかもってなかったが、ほかも聞きたくなってくる。またまた音楽世界が広がってゆく。母親の発言がなければ、こんなことにはならなかった。母親に感謝しよう。