ハリー・ポッターの○い

店頭で衝動買いをしてしまった。ローリング女史がこの本の表紙差し替えを要求した等の話から、よっぽど過激な内容を期待すると肩透かしを食らう。ハリポタが過去のファンタジーの設定の焼き直しと言う話は、別に目新しいことでもないし、ハリポタの面白さは(私に言わせれば)SFミステリー的なところにあるのだから、どうということは無い。しかし、なぜハリポタがヒットしたかを分析するために説明される、出版前後の英米の社会情勢、教育事情等は、なかなか日本人には情報が入ってこないため、大変興味深く読めた。しかし、わざわざ、ハリポタに似せて、ハードカバーで1,600円の値段で出すほどの内容ではない。新書か文庫で充分である。上記のことに興味がある人以外はハリポタファンでも買う必要は無いといえる。