Shut Up'n Play Yer Guitar (1981)

Frank Zappa
何回か書いているが、さすがのザッパもセールス的な事を考慮しなければならないため、ポップな曲でアルバムをまとめ、要所要所で長いギターソロや変態曲を入れてアルバムを引き締めるという形もけっこうある。そうするとコアなファンは思うわけである。「もっとギターソロがあればいいのに」とか「もっと聴き応えのあるジャズロックがいっぱいあるといいのに」等々。そんなファンの夢のひとつをかなえるアルバムがこれである。
もともと3枚の単独通販だったのを、評判が良かった(らしい)ので3枚組みLPBOXにして一般発売されたもの(CDも同じく3枚組みBOX)で、79〜80年のさまざまなライブ音源から、ギターソロの部分のみで編集してある。(アイランズ期クリムゾンのライブの「21世紀〜」のインスト音源をつなげて54分ってもすごかったが)未だ1枚目しか聴いていないが、驚くほど曲調がバラエティに富んでおり飽きさせない。安心してザッパの世界に浸れる。
ちなみに邦題は「黙ってギターを弾いてくれ」であるが、ここは「タイガー&ドラゴン」ではないが「俺のギターを聴けい!」なんてのはどうだろう。