Dio
元レインボー、ブラック・サバスのボーカリストで、現在はディオと言うバンドをひきいるロニー・ジェイムス・ディオが、1983年の1stアルバム"Holy Diver"の全曲をライブで再現するというのが売りのツアーの映像である。ディオについては、友人に借りて焼いたベストのみしか聞いた事は無く（初期はジミー・ベインがいたから持っているべきなのだが）今回はもう一つの売りであるレインボー時代、サバス時代の曲もやるというので購入、特に"Tarot Woman" "Gate of Babylon"は、レインボー時代にもライブでやったというのは聞いたことが無かったので期待が高まる。
が・・・・・のっけから"Tarot Woman"で始まるのだが、なにかおかしいと思ったらキーが１音低い、嫌な予感がしたが案の定ロニーの声の衰えがひどい。最近の状況は全く知らなかったので、かなりショック、思えば彼ももう６３才（収録時）なのだから、よくここまでやっているとは思うが、やはりボーカリストは声が衰えたら無残だ。ジョン・ウェットンも途中から半音下げチューニングでライブをやりはじめて、それ以来聴かなくなった。ロニーも聴いている方がつらくなるので、とりあえずレインボーとサバスの曲だけを聴く。後半若干持ち直すが、やはり１音下げチューニングはいんずい（方言）"Man On The Silver Mountain"と"Long Live Rock and Roll"の間にリストに無い"Catch The Rainbow"が挿入されるサービスもあるが、全盛期の彼を知る人間にはあまりにも寂しい出来である。
