Hildegard von Bingen: Heavenly Revelations(1993:録音1995:発売)

このアルバムは私にとっては大変意味がある。というのは"Vision: The Music of Hildegard von Bingen"の中で、私が一番好きな"Praise for the Mother"と" Vision"の元曲である"O Virga Ac Diadema"と"O Euchari" が収録されているからだ。予想にたがわず素晴らしい。思わず涙ぐんでしまうほど切ない。(伝説巨神イデオン発動篇の「コスモスへ」を聴いた時のよう)サウザーによるハウスアレンジ版も、この元曲もどちらも素晴らしい。
不思議なのは、両方ともそうなのだが、"Praise for the Mother"でいうと、教会旋法なので本来コードは無いのだが、あえて説明しやすくするために言うとFmの曲である。しかし、サビのラストでG♭が旋律に現われる。それまではちゃんとGが使用されていたのに。そしてこのG♭の効果は絶大で、教会音楽を超えた妖しくも切ないエキゾシズムを生んでいる(あくまで、つたない私の知識なので、教会旋法でこういうことがありえるなら指摘してください)サウザーもよくこの2曲を探し出したものだと思う。