Robbie Robertson(1987)

Robbie Robertson
ネイティブ・アメリカンの血を引く、元「ザ・バンド」のギタリストのソロ1st。
しかし、この私が、元ザ・バンドのリーダーのソロアルバムを聴くなど、ついこの間までは決してありえなかった話である。しかもピーター・ガブリエルもピーターバンドのトニー・レヴィン(b)マヌ・カッチェ(Dr)さらに、テリー・ボジオU2も(ってU2はよく知らないが)参加している!。
ただし、安い輸入盤を買ったためクレジットが無い。
聴いてみると、びっくりするほどピーターのアルバムに似ている。特に前半が顕著。いくら、ピーターと(あとU2も)プロデューサーが共通とは言え、どういうことだろう。ちょうどピーターのエスニック色がサザン・ロックやネイテブ・アメリカンの泥臭さに置き換わった感じ。もっとも、ザ・バンド自体をちゃんと聴いていないのでロビー・ロバートソンがそもそもどんな音楽をやっていたのかも知らないので、えらそうな事はいえないのだが。しかし、ハスキーな声と歌い方もどこかピーターに似ている感じがするのは私の思い込みか?(ちなみに、2人に共通する、地味ながらも絶妙なバッキングギターは、プロデューサーのダニエル・ラノワのセンスのようだ)
1曲目の特徴あるドラムはあきらかにマヌ・カッチェ。で、ピーターのバックコーラスが入ると、ほんとにピーターのアルバムに入っている曲だといわれても、一瞬そうかと思ってしまうだろう。しかし、よく聴くとやはり基本はサザン・ロックではある。
なんか、褒めているように見えない書き方しか出来ていないなあ。かなり、いいと思ったのだが。本来の彼のファンからは、何言ってんだと言われそうだなあ。(ザ・バンドのファンは、あまり、気に入ってないという話もある)
ちなみにロビー・ロバートソンのソロは、この後ネイティブ・アメリカン色がだんだん強くなるらしい。