大山倍達正伝(2006)

以前にも書いたが、「空手バカ一代」も彼自身の著書も真実ではないことは既に知っていた。だからショックに対する免疫は出来ているし、真実を知ったから彼を非難しようとか、梶○一騎を非難しようとか、そういう意識は全く無かった。ただ、ただただ、真実が知りたかっただけである。そうして、この本で長年の疑問も解け、真実(であろう事)を知り、ただ坦坦とした気分であり、あえて何の感想も書かないことにする。ただ、nadja5様に書いたとおり、彼が不世出の空手家であることは、未来永劫変らぬ真実ではある。
PS.彼の青春時代を描くのに欠かせない、戦前、戦中、終戦直後の日本と朝鮮の関係史や裏面史の部分は、ある程度の知識はあったとは言え、目から鱗の事も多かった。ここらへんに興味がある方は読んで損は無い。