1969 Velvet Underground Live

アナログ時代、ルー・リードは知っていた。「無限大の感覚 - Metal Machine Music」(1975年) という電気的雑音2枚組なんかを買って悦に入っていた時期もあった。(トリップできるかと思って)
で、上記のライブが廉価版で出ていたので買ってみた。その時は知らなかったが、元々2枚組みのアルバムを1枚に編集していたらしい。プログレどっぷりの頃だったので、どうしてもテクニック志向があって、特に目だったテクニック性があるわけでもないこのバンドはいまいちピンとこなかった。("Lisa Says"は好きだったが)
今は、テクニックがすべてではないと言うことはちゃんと分かっているので、このバンド本来の魅力は充分分かるつもりである。
既に、ニコもジョン・ケールもいない、過激な前衛性はすでに失われている。しかし、ルー・リードの独特のダルダルボーカル、めだったリードフレーズがあるわけではなく、ほとんどカッティングしかしないギター、ほとんどトニックしか弾かないベース、うまいとはいえないが独特ののりのドラム(女性なのだ!)が延々続くと、これがまただんだん気持ちよくなってくるのである。このバンドもある意味ワン・アンド・オンリー(後世に影響を受けだバンドは限りなくあるのだけれど)