RETURN OF THE CHAMPIONS(2005)

QUEEN + PAUL RODGERS
ショッピング・センターのワゴンで安売りをしていた。いわゆるクイーン再結成ライブである。それだけなら買わなかったかもしれないが、"Wishing Well"の曲名が見えて衝動買い。
去年の報道では「クイーンが再結成、新しいボーカリストにポール・ロジャース」というスタンスだった気がする。で、私もかなり懐疑的なコメントを書いた。
しかし、クレジットを見ると"QUEEN + PAUL RODGERS"である。選曲もフレディ色の強い曲は"Bohemian Rhapsody""We Are The Champions"等最小限に抑えてある。(しかも"Bohemian Rhapsody"はフレディ生前のライブ音源っぽく、画像を見ていないので確認はとれないが、多分巨大スクリーンにフレディの映像を映しながらの演奏と思われる。中間部のみポールが歌う)
メイ、デイーコン、テイラーの作品が多く、(テイラーもかなり歌っている)ポールの声質にあった曲が選らばれている感じがするし、ポールも上記の時の印象と違って、徹頭徹尾本人の歌い方だ。
フリーやバドカンの曲もあり、それらをメイのギターで聴けるのは一種夢のような話(ただし、"Wishing Well"はベースフレーズこみでこの曲だという持論から、ベースは完コピでやってほしかった)
以上のことからも、単純にフレディの代役をポールにやらせたのではなく、実際はクイーンとポールのコラボであったことがわかるし、クィーンの曲も、ポールのおかげで新しい魅力が生まれた気がする。これなら納得である。(このメンツで新作を作ってもいいのでは?)ポールファンはうれしいがクイーンファンはどうなのか?それにしてもポールのボーカルが全く衰えないのには驚かされる。実にうまい。不世出のボーカリストである。