The Eternal Knot「遥かなる絆」(2000)

Adiemus
アディエマスはなんといっても1stの"Songs of Sanctuary"(1995)が、アフリカの大地と創世を思わせるプリミティブな楽想を、クラシックと正反対の発声法の合唱(歌詞が古代言語を思わせるような意味不明の創造言語であるところがまたよかった)と、オーケストラで演奏した抜群のスピリチュアル・ミュージックであった。2ndはプリミティブさが引っ込んで、私にとってはごく普通の音楽になってしまったため興味を失ってしまった。しかし、この4thではケルト音楽がテーマだという。ウェールズのTV局がウェールズ出身のカール・ジェンキンスにBGMを依頼したのがきっかけだとか。カールがケルトとは知らなかった。(正確にはウェールズとスウェーデンのハーフ、確かに北欧っぽいな)
さて、この4thであるが、良くも悪くも想定範囲内、ジェンキンスがケルトをやるならこうなるだろうなという予想どおりの仕上がり。音楽的にも完成度が高く、またミリアム・ストックリーのボーカルも素晴らしいが、いかんせん1stのインパクトがあまりにも強すぎた・・・・・でも、ケルトはいいな、やっぱり。