性別が、ない! (1〜3)

新井祥
基本的にエロマンガなので、一般には勧められない。しかし、作者が実際に半陰陽であり、しかも30才まで本人もきづかず、それまで普通に女性として結婚生活をおくり、現在はほぼ男性側として生活しているというのは、やはり脅威である。私は漠然と、両性具有とはいえ、精神的にはどちらか側で、手術などでどちらかに移行するのが普通なのかと思っていたが、その日のホルモンの出方で、精神的、肉体的にも変化するとか、年齢が上がるに連れて、例えば作者のように女性側から男性に側に移行してゆく例があるなどという話は、聞いてみないとわからない、まさに目から鱗の世界であった。
あと、びっくりしたのは、世間では「両性具有」と「性同一性障害」をごっちゃにしている人がまだまだいるということ。ここらへん、現代は常識としてみんな知っておいて欲しい。