ベースってそんなにお手軽か?

私がベースを弾き始めの頃はロックのベースの入門書などほとんど無い時代だったので、ほぼ独学である。(今では信じられないが、国産のラウンド・ワウンド弦が生産されていなかった程だ)それこそ、様々なジャンルの曲をベース・パートを聴き取りながら、ベース・パターンを勉強し、加えて自分の個性を探っていったものである。ベースの前にはアコギでフォークを歌ったり、作曲の真似事もしていたので、楽典やコードの勉強もした。しかし、最近はロックやジャズのベースの入門的なサイトもあるので、初心に帰ってそういうサイトで勉強しようと思ったりもする。
で、あるサイトを見つけたら「ベースはギターより簡単」「コードを弾かなくていい」「(タブ譜があれば)コードを知らなくても弾ける」などという言葉で始まっていて、ちょっと複雑な気分。作者はベースに親しんでもらう人が増えて欲しいがために、あえてしきいを低くしているのであろう。その気持ちはわかるが、ベースってそんなにお手軽か・・・?
確かに、ギターより簡単そうだから、とか、バンドを始める時パート決めで余ったから、というきっかけでベースを弾く人は多いのだろうけど、何かいやだな。
コード(というか、音楽)と言うものが分かってないと、本当にベースを弾く事が出来ないんだという事を世間は分かってくれているのだろうか。