Celtic Woman(2005)

Celtic Woman
本当にものを知らないと言う事は恐ろしいことで、つい最近まで「ケルティック・ウーマン」というのはケルト系の女性歌手のオムニバスの総称であるとばっかり思っていた。また"You Raise Me Up"というのは、誰かが個人で歌っているのだと思い、まったく「ケルティック・ウーマン」との関連さえも考え付かなかった。(ようつべで見て複数で歌っていると初めて知った(汗))
そもそもは、先日"Wetton / Downes"の"Icon Ⅱ"の"To Catch a Thief"の"Anneke van Giersbergen"を初めて聴いた時、歌声とフレーズがどこかで聴いた事がある気がしたのがきっかけ(けっしてパクリでは無いが)家中の女性ボーカルのアルバムを聴き直したりしたがたどりつかず、ああ、イナバウアーじゃん!と気づいた時に初めて調べて知ったのだった(汗)ちなみに"To Catch a Thief"は、どんどん気に入ってきてしまった。メディアで使用したらいい効果があると思うんだが、どっかがCMにでも使ってくれないかしら。
ちなみに"Anneke van Giersbergen"の所属するゴシック・メタル・バンド"the Gathering"もようつべで確認したが、前回「アニーより線は細い」と書いたがとんでもない、自分のバンドでは強靭でつやのある美声だった。"To Catch a Thief"は、曲調に合わせて可憐に歌っていたのだろう。しかし、メタルにこの美声がのるというのはやはりすごいな。
さらにちなみに「ケルティック・ウーマン」の仕掛け人は若くして「リバーダンス」を手がけたデヴィッド・ダウンズであるが、アイルランド人である。ダウンズつながりでもしかしてジェフ・ダウンズもケルトかと思ったら、マンチェスターストックポート出身だった。でも、位置的にウェールズやアイルランドと近いから先祖はケルトかもしれない(無理くりだなあ)そう思えるほど、"To Catch a Thief"はケルト的哀愁だ。
で、(やっと)肝心の「ケルティック・ウーマン」であるが、ベタベタだったらどうしようという危惧は合ったがそれもけしとんだ。トラッド色が丁度いい。ブラックモアズ・ナイトやビジョン(ヒルデガルト・フォン・ビンゲン)を聴いた時以来の感動かもしれない。(まあビョークは別ジャンルとして)
ちなみになぜプログレカテゴリーかというと、例えばルネッサンスあたりがこういうアルバムを出しても納得してしまいそうだからということ・・・・・
しかし昨年私が散々ケルト、ケルトと騒ぐ前にこんなユニットが出てきていたとは、一種のシンクロニシティか?