「浮世絵探検」(1997)

というわけで、ちらちら高橋さん(ノンフィクション)を読み返したりしている。「浮世絵探検」(1997)という対談集があり、横尾忠則荒俣宏水木しげるといったそうそうたるメンバーで、特に天才が天才を語る横尾さんの北斎の回が印象深いが、この中で私が衝撃を受けた北斎の絵がある。浮世絵であるとかどうとかということを超越して、なんなんだこれは!どうしたらこんな絵が書けるのか?どういう発想でこんな絵を思いつくのか?さっぱりわからない。それが「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ滝」で下記で複製が見れる。(下のほうに拡大画像がある)
ttp://www.kyoto-asahiya.com/mokuhan/han16.shtml
滝の絵なのに、まるで月が白い血でも流しているかのような、その月ももともとは水だからなんか異様だし(月というのは私が勝手にイメージしてます)そして、おぞましいとも違う、なんか不思議なオーラがこの絵からは伝わってくる・・・・なんなのだ。
同じく取り上げられている「大竜巻」も大概すごいが、こちらはネットで見つからなかったのでご紹介できないのが残念。