モーツァルト ピアノ協奏曲第20番 K466

内田光子 テイト指揮 イギリス室内管弦楽団(1985)
先日書いた内田光子モーツァルトエアチェックしたテープが出てきた!テープの古さ、エアチェック独特の雑音があるものの(よほど当時は聴きこんでいなかったのか)目から鱗である。通常モーツァルトピアノ曲は、音がきらきらとした粒として聴こえる(と思う)。私はモーツァルトはそういうものだと思っていたのだが、古典調律だとちゃんと線としてつながって聴こえるのだ(もちろん内田光子の演奏の素晴らしさもあるが)ある意味別の曲に聴こえてくる。フレーズも和音も実におだやかである。よくモーツァルトは癒し系等と言うが、少なくともピアノ曲は古典調律で初めて癒し系になると思う。伴奏もピアノのストイックなロマンチシズムを充分理解した、必要かつ充分な演奏で、名盤扱いもうなづける。CDで買いなおしたくなるではないか!