「日本の音楽」の話2

孫引きで申し訳ないが小泉文夫氏の「歌謡曲の構造」に『ペンタトニック(五音音階)のほうが、西洋のディアトニック(七音音階)より実は表現の幅が広い、なぜなら音と音との間が広い分、その幅を使った表現の工夫(こぶしやメリスマなど)が可能になるから』という説明があるらしい。
これは逆転の大発想である。五音より七音、さらに半音、不協和音等と細かくなればなるほど音楽的に優れているのでは・・・という先入観をみごと打破してくれる。
そういえば私のベースも、ジャズ的なスケール等を勉強したりして表現の幅を拡げようとしているが、根本にあるのは装飾音に対するこだわりだったりする。ベースらしからぬ、それこそ三味線的なハンマリングオン、プリングオフを好んで極めようとしていたりする(そうして、そういう自分をベースの本道ではないなどと内心恥じていたりしたものだ)つまりは私は紛れも無く日本人の感性でベースを弾いていたわけだ。これからは「なんじゃいあのベースは」と陰口をたたかれようと(いないか(爆))堂々と自分のベースを弾くぞ。
うーん、なんかいろいろと開けてきた気がする。