ブルックナー 交響曲第7番

マタチッチ指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(1967)
世に言う(一部か?)3大ブル7の一角マタチッチも久しぶりだ。冒頭からもう他とは1ランク違う響きで、ああそうだ、ブルックナーはこうだった、と思わせる。40小節前の金管のクレッシェンドのなんと効果的なことよ。マタチッチはけっこうテンポを変化させることが多いが、第1,2楽章はそういうこともなく、ゆったりしていながら粘りつくことも無く、どこまでも自然な展開。第3楽章はテンポが遅すぎる気がするが木管のフレーズの生かし方は抜群。第4楽章はちょっと作為的で惜しい。しかし第1,2楽章は完璧な部類に入る。