R・シュトラウス 「ばらの騎士」

クライバー指揮 バイエルン国立歌劇場管弦楽団(1973)

以前ポップのバイエルン国立歌劇場管弦楽団での音源のCDについて書いた時(こちらクライバーのばらの騎士(1972)が一部なので「こんなのがあるなら全曲盤を出せばいいのに!」と書いたが、調べたらちゃんと出ていた(汗)それもたぶんほぼ同メンバーであろう。さすがにこれでもう「ばらの騎士」は打ち止めのつもり(笑)
最終幕三重唱のクライマックスがどうも迫力が無く、オケがもう一押しあってもいいような気がする。歌手もちょっと引っ込み気味だ。あわてて、上記の1972年盤やDVDの1979年盤を確認したが、ちゃんと迫力がある。どうも元帥夫人のクレア・ワトソンは調子が悪いようで、第1幕では声が割れたりしている。もしかして、彼女の調子に合わせて他の歌手もオケも急遽押さえ気味にしたのかもしれない。せっかくの全曲盤なのに実に惜しい。最終幕三重唱以降は上記を聴くか。
男爵のカール・リーダーブッシュは名バスだが、男爵をやるには品がありすぎるか。歌手役はワーグナーのヘルデンテノールらしく、これはこれで目先が変わって面白かった。