ベートーヴェン 交響曲全集

コンヴィチュニー指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1959〜1961)
3,4,5,7,9番を聴く。3番についてはこちらに書いた。
基本的に感想は3番と変わらない。素朴で押し付けがましさがまったく無いが、噛めば噛むほど味が出る、まるで毎日食べても飽きない米のめしのようだ。例えば、フルトヴェングラーの「運命」「合唱付き」クライバーの4番、7番、フリッチャイの「英雄」等、それこそ半年か1年に1回聴けばおなか一杯になる、切れば血が出るような演奏とは対極である。どっちが優れていると言うわけでは無い。しかしコンヴィチュニーの演奏は、神経を隅々まで行き届かせた結果、素朴さを感じさせる演奏になっているという、きわめて驚異的なものだということは強調しておきたい。
ちなみにコンヴィチュニーブルックナー交響曲4,5,7,9とシューマン交響曲全集、ワーグナーのオペラ等あるようだが、現在は入手不可だ・・・・・