The Silent Corner and the Empty Stage(1974)

Peter Hammill
2年前に歴史的復活をとげ、デジタル・リマスター盤が発売されたヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターであるが、ピーター・ハミルのソロも順次デジタル・リマスター化されていたようだ。さすがに全ては無理なので" In Camera"(次作)や "Over"(1977)も考えたのだが、悩みに悩んで上記のみを購入。通算でいうと3枚目、最初の解散からだと2枚目のソロになる。前作はアコースティック中心の、いかにもソロといった内省的なアルバムだったが、こちらはバンドのメンバーも呼んで、ある意味VDGGよりもVDGGっぽい仕上がりの曲もある。彼の曲はクラシック的様式美と、変態フレーズの組合せが多いが、それが一番顕著に現れているのがラストの"A Louse is not a Home"だと思う。