空飛ぶモンティ・パイソン 第1シリーズ(1969〜1970)

第1話〜第4話
我が家にあるモンティ・パイソンは1999年発売のビデオ版である。当時「なんでDVDで出さないんだろう」と思いながらも、もしかして最後のソフト化かもしれないという危機感から購入したのだが、直後にDVDが発売され、奥さんとふたりで怒りまくったものだ。
それはさておき、一般には第2シリーズが最高傑作といわれているが、この第1シリーズも負けてはいない。何よりメンバー達の、今までに無いコメディ番組を作るという意欲が満ち溢れている。インタビュー等でよく出てくる話だが、コントの落ちを廃止し、次のコントのオープニングにつなげたり、裏テーマ的なものを潜ませて全体に一つの流れを作る、等々。(裏テーマの例:豚と人の死人の数の競い合いレース)また各コントの面白さやえぐさも当時としては放送ギリギリだったろう。
この巻の主な傑作コント(なお、コント名は「モンティ・パイソン大全:須田泰成著」に従った)
第1話
「イタリア人のためのイタリア語講座」なぜか生徒が全員イタリア人というナンセンス。日本でも似たようなものがありそうだ。
「恐怖のギャグ爆弾」読んだ者すべてが笑い死ぬコントを軍事利用するという全シリーズ中でも屈指の名作が、すでに第1話で顔を見せる。
第2話
「ネズミ絶叫オルガン」テリー・ジョーンズの代名詞的なネタもすでにここで登場。
「親子間階級闘争」上流階級、労働者階級の価値観を逆転させた親子ゲンカ。
第3話
「自転車修理マン」スーパーマンのパロディ。
「三つ星レストランにて」フォークのわずかな汚れが大騒動に。
「牛乳配達人ホイホイ」説明しない(笑)
「このお、ちょんちょん」広川太一郎の名調子が懐かしい、ナッジナッジもこんな早いうちに登場していたのだ。
第4話
「フルーツから身を守る護身術」ジョン・クリ−ズ節全開。
しかし、全部見る前に吹き替え版がでちゃうな。