空飛ぶモンティ・パイソン第3シリーズ(1972〜1973)

第4回〜第13回
前にも書いたが、この第3シリーズはよりシュールさが増し、構成もこりにこっている。しかし、この後脱退するジョン・クリーズがマンネリを感じていたと言っているように、若干の使いまわし感や無理やり感も漂う。
そんな中私が好きなのが「義賊デニス・ムーア」ロビン・フッドのパロディだが、なぜか金目のものには目もくれず、イギリスではそこらへんに生えているというルピナスという花を金持ちから奪い貧乏人に与える。さすがの貧乏人も切れて「もっとましなものを盗んで来い!」と怒鳴りつける。
デニス・ムーアににはテーマソングがあり、馬を駆っている最中に「デニス・ムーア、デニス・ムーア、夜を駆け抜け、国中のルピナスを集める。金持ちから奪い貧乏人に与える。我等が英雄デニス・ムーア」と歌われるのだが、怒鳴りつけられたあとは何を盗んでいいか分からないので「デニス・ムーア、デニス・ムーア、ドゥンドゥンドゥードゥドゥーン」とスキャットでごまかされてしまう(何べん見ても笑えるシーン)
あげくに、金持ちから金品を奪いきり貧乏人に与えきって貧富が逆転しながらも、さらに元金持ちからスプーンまで奪ってしまって、テーマソングに「貧乏人から奪い金持ちに与える、バカ英雄!」と突っ込まれてしまう。