ブルックナー ヘ短調交響曲

インバル指揮 フランクフルト放送交響楽団(1992)
いわゆる習作時代の曲である。外面的にはのちのブルックナー的特長はまだほとんど無いのだが、やはりブルックナー以外の何者でもない気がする。一番近いのはシューマンだろうが、よく聴けばシューマンならこんなもって行き方はしないとわかるし、つまりは音楽を考える土台が、すでにおぼろげながらもブルックナーなのだ、ということか。当たり前といえば当たり前の話。ブルックナー初期交響曲を聴くシリーズはとりあえず終了。