ニコラ・マルティヌッチとトゥーランドット

我が家には「トゥーランドット」の映像が3種類ある。LD時代に買った2種と、衛星放送に入ったものを録画した1種である。

プッチーニ 歌劇 トゥーランドット(1987)
レヴァイン指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団
エヴァ・マルトン、レオーナ・ミッチェル、プラシド・ドミンゴ
演出:フランコ・ゼッフィレッリ

プッチーニ 歌劇 トゥーランドット(1983)
マウリッツィオ・アレーナ指揮 アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団
ゲーナ・ディミトローヴァ、ニコラ・マルティヌッチ、チェチーリア・ガスディア

プッチーニ 歌劇 トゥーランドット(2001)
ジョルジュ・プレートル指揮 ミラノ・スカラ座管弦楽団
ゲーナ・ディミトローヴァ、ニコラ・マルティヌッチ、クリスティーナ・ガイヤルド・ドマス
演出 浅利慶太

オペラの映像を集めまくっていたLD時代、いろいろな評論を読んで、ゼッフィレッリ演出だし、まあメト盤が無難かなと思っていたのだが、何回か書いているが、何でもかんでもドミンゴというのに私は飽き飽きしていた。(勿論パバロッティも)特にこのオペラの代名詞「誰も寝てはならぬ」のハイトーンはバリトンあがりのドミンゴには厳しい。なので、メト盤は買うにしても、もう一つは押えておきたかった。
で、買ったのが野外劇場での上演が売りのアレーナ盤であった。その時までマルティヌッチというテノールは知らなかったのだが、3大テノールに比してもなんら遜色が無い、というか正直「誰も寝てはならぬ」は凌駕しているのでびっくりしたものだ。調べたらオペラ事典に載っているぐらいの人だとか・・・・日本ではネットでも出演作の情報はあるもののプロフィール等の情報がなかなか見つからない。どうも日本ではテノールの世界的な評価がそのまま伝わってきていない節がある。輸入盤のDVDやCDはあるが日本盤はほとんど無い(あ、アイーダ見っけ)
で、浅利慶太が演出ということで放映されたと思われるスカラ座公演が、やはり20年近く隔てていてもテノールがマルティヌッチなので、イタリアではずっとトップだった証拠である。が、実は取りっぱなしでこのスカラ座映像は(「誰も寝てはならぬ」以外は)未だ見ていない(汗)

マルティヌッチの映像
アイーダ」より「清きアイーダ」(1981)
ttp://jp.youtube.com/watch?v=MZKgmtEEqQ4

トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」(2001)
上記のスカラ座の映像。ちょっとテンポが遅いな。さすがに年をとった。80年代の「誰も寝てはならぬ」をご紹介したかった。
ttp://jp.youtube.com/watch?v=RiuH26bcW0s

アルティヌッチの映像を探していたら、なんとあの往年の名バス、チェーザレ・シエピとマルティヌッチ競演の「アイーダ」発見。シエピのあいかわらずの美声にびっくり。
ttp://jp.youtube.com/watch?v=-lqHuCOGoQU