ウェーバー 「魔弾の射手」

カルロス・クライバー指揮 ドレスデン国立管弦楽団(1973)
シュライヤー ヤノヴィッツ マティス アダム ヴァイクル
クライバーのファンだと言いながら、この録音は実はちゃんと聴いていなかった。なぜか後回し後回しになっていたのだ(汗)ヤノヴィッツもいるのに。で、やっと購入。
オーケストラがよく鳴っている。ちょっと当時の録音では、他で聴かれないほどよく鳴っている。弦も管も見事である。これがデビューのクライバーの手腕だとしたらたいしたものだ。(追加記述 下記)もちろん全体の構築もいつものクライバー節で申し分ない。歌手も完璧に近い。これはどこでも絶賛されるわけだ。ただし、これも指摘されているが、歌手とセリフが別人なのが興を削ぐ。
曲的には、本当にモーツァルトワーグナーの間の初期ロマン派で、よく「モーツァルトワーグナーの橋渡し」等と言われるが、以前はそんな言い方ウェーバーに失礼じゃないかと思っていたのだが、確かに他にいい表現方法が見つからない。ただし、ウェーバーの素晴らしさを充分認めての上だが。
追加記述
ドレスデン国立管弦楽団はウィーンフィルに匹敵する美しさを誇る東ドイツきってのオケだったようだ。不勉強であった。