ブルックナー 交響曲第8番(ハース版)

グッドール指揮 BBC交響楽団(1969)
さんざん騒いだグッドールであるが、このブル8は首を傾げざるを得ない。
彼は決めのフレーズの前にリタルダンドをかける。いわゆるタメを作るのだが、これはブルックナーでは決してやってはいけない事なのだ。
かなり遅めのテンポで繊細で緻密な音作りだが、前述の余計な操作で意味深さが著しく損なわれている。そうなるとテンポの遅さが遅すぎて聴こえてくる。



ここのところ、自分にとってはじめてのクラシックの曲が続き、聴き疲れのような状態だったようで、それもあって大好きなブルックナーを、と思ったら、がっかりしてしまい、クナのブル8を第1楽章のみ63年ライブで聴いたら、癒された(笑)しばらくはブルックナーのお気に入りの演奏でリハビリするかもしれない。