ブルックナー 交響曲第3番(第3稿)

ヴァント指揮 北ドイツ放送交響楽団(1992)
ワーグナーを聴いている途中だが、たまにブルックナーを聴かないと精神衛生上悪い(笑)
ギュンター・ヴァント+北ドイツ放送交響楽団ブルックナー・シリーズがネット上えらく評判がいいので気にはしていたが、ライブ録音の8枚組みが廉価だったので購入。
実は以前ある有名指揮者の第4が評判がいいので、ためしに買ってみたが、第1楽章を聴いただけで放り出した事がある。いくら有名指揮者で、他の作曲家で名演を残していても、この人はブルックナーを理解していなかったし、この演奏がよいという人もブルックナーを理解していないということがよくわかった。なので、いくらネット上で評判がよくても、実際はどうかという懸念はあったのだ。
しかし、それは取り越し苦労だったようだ。余計な効果を狙わない真摯な指揮ぶりだが、細かいニュアンスもこめられている。何よりも、この人はブルックナーを理解している、と感じさせてくれる。特にめちゃくちゃ感動する、というわけではないが、第3稿のステレオ録音としては、充分一般的に推薦できる。(レーグナーが第3を残さなかったし)残りの曲も楽しみである。